肩がガチガチ、腰が痛くて座り仕事がつらいなど、女性に多い「肩こり」と「腰痛」の悩み。夏はさらに冷房による「冷え」もあわさって、余計に症状が悪化する人も少なくないはず。
では、そもそも肩こりと腰痛はなぜ起こってしまうの? なにげないその習慣が、肩こり&腰痛の原因になっている場合も! あの『大人のラジオ体操』を提案したDr.KAKUKOスポーツクリニック院長の中村格子先生が、『美的』8月号で肩こり&腰痛のギモンに答えてくれています。
【Q】肩がこりにくい、パソコン姿勢を教えて!
【A】ひじは90度以上、モニターは目線と水平かそれ以下に
大事なのは、机とイスの高さ。パソコンを打つ手のひじが90度に保てる高さであれば、肩やひじ、手首に負担もかかりません。パソコンのモニターは、目の高さと水平、もしくはそれ以下がベスト。
ノート型パソコンだとモニターが目よりも下になるので、前傾姿勢になりやすくなります。その場合は、少しパソコンを体から離し、姿勢よく、手首もなるべく水平になるように心掛けましょう。
【Q】よく寝違えを起こします。防ぐ方法はありますか?
【A】合わない枕が原因かも。枕の高さを確認して
寝違え=首に炎症が起きた状態。痛むときは患部を冷やしてなるべく安静に。痛みが落ち着いたら、ホットタオルなどで温めるのも効果的です。
寝違えは、枕の高さが合っていないと起こりやすいので、自分に合う高さの枕を確認してみましょう。
○高い枕が合う人……壁に背中をつけて立ったとき、壁と頭の間に隙間が大きくあく人は、高い枕が合うタイプ。
○低い枕が合う人……壁に背中をつけて立ったとき、壁と頭の間に隙間がほとんどあかない人は、低い枕が合うタイプ。
【Q】肩こりや腰痛を起こしにくい寝姿勢は?
【A】ひざ下やひざの間にクッションを挟み、腰への負担を軽減
あおむけ寝の場合は「ひざ下」にクッションを置いて寝ると、腰に自然な湾曲が生まれて腰への負担が軽減。
横向き寝なら「ひざの間」にクッションを挟むと腰への負担が軽減します。さらに、横向き寝で肩を内側に出して寝ると肩こりを招くので、肩と同じぐらいの高さの枕で、肩を真横にして寝ると肩こり防止になります。
実は私、長年ノートパソコンと共に前傾姿勢で仕事をしてきたツケで、つい先日、ある朝起きたら突然に首の激痛に襲われ、1週間ほど首が回らない……という日々を過ごしました。それからはパソコンやスマホを使うときの姿勢を特に気にしています。皆さんもこうなる前に、よい姿勢を今から習慣づけましょう!(さとうのりこ)
(『美的』2014年8月号)
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