ウイルスの違いや原因は?「風邪」「インフルエンザ」「食中毒」の基礎知識をおさらい

風邪、インフルエンザ、食中毒。これらのウイルスや病原菌から身を守る予防をしていても、本当に正しい予防策なのか不安になることが ありますよね。

“見えない敵”だからこそ、しっかりと基礎知識を覚えていくことが必要です。

風邪」「インフルエンザ」「食中毒」

 

■「風邪」と「インフルエンザ」はどう違う?

風邪はいろいろな病原体(ウイルスや細菌など)の感染で起こり、インフルエンザは風邪の 病原体とは違う「インフルエンザウイルス」の感染で起こる病気です。 一般的な風邪の症状は呼吸器症状が主体で、インフルエンザの症状は、呼吸器症状に加え、全身に及ぶのが特徴。特に、高齢者では肺 炎、小児ではひきつけや脱水症、急性脳症などの合併症を引き起こす可能性があります。

インフルエンザの感染形態が複数あり、一人が発症すると瞬く間に周辺にも広がり、大流行するのが特徴。毎年インフルエンザが流行する のは、インフルエンザウイルスの遺伝子の型が変異しやすいからです。

【ライノウィルス・コロナウイルスなど】
→症状
●主に、咳・鼻水・くしゃみ・のどの痛みなどの上気道炎
●発熱・胃腸症状などを伴うこともある
●症状は徐々にあらわれることが多い
●発熱なし、もしくは38度以下
→感染形態
●主に飛沫感染

【インフルエンザウイルス】
→症状
●急な発熱と、強い倦怠感・筋肉痛・関節痛など症状が全身に及ぶ
●急激に悪化し、伝染力も強い
●合併症併発の危険あり
●発熱は、38度以上
→感染形態
●接触感染、飛沫感染、空気感染

 

■「食中毒」を引き起こす主な原因は?

大きく2つあり、「細菌性食中毒」が発生しやすくなるのは、食中毒の原因となる細菌の 増殖が活発になる梅雨から夏の時期にかけて。またノロウイルスなど「ウイルス性食中毒」は毎年10月頃から1~2月を ピークに全国的に流行しています。

特に、ノロウイルスは、感染力が強く少量のウイルスで感染しやすく、アルコール消毒が無効、乾燥にも強いという非常に厄介なウイル ス。しかも、ノロウイル ス感染者の下痢やおう吐物に含まれるウイルスで感染し、大規模な集団感染につながる場合も。家族が感染している際、排泄物やおう吐物 を適切に処理すること も大切です。

細菌性食中毒
【感染型:サルモネラ菌、O-157など】
【毒素型:黄色ブドウ球菌など】
→症状

●吐き気・おう吐・下痢・腹痛など
●発熱や神経症状を伴うこともある
●細菌が増殖しやすい梅雨から夏場に発生しやすい
●最近の種類により潜伏期間が異なる
●発熱あり(急激な発熱を伴う場合もある)
→感染形態
●主に経口感染

 

ウイルス性食中毒
【ノロウイルス、ロタウイルスなど】
→症状

●主な症状は下痢・おう吐・腹痛・発熱
●冬期を中心に年間を通して発生する
●感染力が非常に強く、人から人へ感染する(二次感染)
●学校や福祉施設での集団感染が起きやすい
●発熱あり(種類により程度は異なる)
→感染形態
●経口感染、飛沫感染、空気感染

 

■「食中毒予防」の基礎知識を知ろう!

食中毒を予防するには、ウイルスや細菌を「つけない」「増やさない」 「やっつける」の3原則を守ることが基本。ひとくちに“食中毒”と言っても、原因や感染するウイルスや細菌はさまざまなので、これら の性質や何が原因で起こっているか知っておけば、食中毒から身を守ることができます。

【サルモネラ菌】
→原因
:卵、肉などやネズミの尿に汚染された食品
→潜伏期間:1~5日
→感染力・毒性:比較的弱い
→殺菌温度・時間:75度・1分以上

【O-157】
→原因
:牛の生肉や汚染された食品
→潜伏期間:3~9日
→感染力・毒性:非常に強い
→殺菌温度・時間:75度・1分以上

【黄色ブドウ球菌】
→原因
:手や扁桃腺などの化膿巣
→潜伏期間:1~5時間
→感染力・毒性:強い
→殺菌温度・時間:75度・1分以上

【ノロウイルス】
→原因
:海産物
→潜伏期間:1~3日
→感染力・毒性:非常に強い
→殺菌温度・時間:85度・1分以上

 

今さら……と思わず、今だからこそ、風邪、インフルエンザ、食中毒に関する基礎知識をおさらいし、正しい予防策を身につけましょう! (さとうのりこ)

 

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