風邪やインフルエンザが流行しやすい季節ですね。そもそも、ウイルスに感染してしまう原因はなんでしょう? 『美的』3月号「風邪・インフルエンザ・花粉症 敵はのどからやってくる!」によると、最大の原因は「空気の乾燥」です。温度20度以下、湿度20%前後が最もウイルスの生存に適した環境なので、冬は空気中に含まれるウイルスや菌などの量がぐっと増加してしまうのです。しかも空気中の病原菌などの粒子は、湿度が高いと重さで地に落ち、乾燥すると舞い上がるため、乾燥している冬に風邪やインフルエンザが流行するというわけです。
風邪やインフルエンザなどのウイルスは“のど・鼻”から侵入します。“咳エチケット(感染者のマスク装着)”だけに頼るのではなく、ウイルスや菌が浮遊している人混みでは、手や容器を介しての「接触感染」、咳やくしゃみの「飛沫感染」などの可能性ももあるので、やはり予防策として自らもマスクをしたり手洗いをマメに行うのが、一番効果的な予防策になります。
【予防策1】口や鼻周りをマスクで覆って、乾燥予防&のどの潤いキープ
口の中が乾いていると、粘膜にウイルスや菌が付着しやすくなるので、ウイルスや菌の侵入をブロックするだけでなく、のどと鼻の乾燥予防にもマスク着用が効果的です。
【予防策2】帰宅後すぐに手を洗う
手のひら、手の甲、指の間、爪の間、手首まで、しっかり念入りに手洗いをしましょう。また、油分を含むファンデーションも菌の粒子を付着しやすいので、帰宅後はすぐもクレンジング&洗顔も習慣に。
【予防策3】のどと口内全体を、お茶でうがい
うがいは、のどの殺菌はもちろん、粘膜を潤すこともできます。うがい薬を利用する以外、お茶に含まれるカテキンには殺菌効果があるので、お茶でのうがいもおすすめ。うがいは、のどをガラガラするだけでなく、口内全体をグチュグチュするのも大切!
「のどが“イガイガ”するなぁ」と思ったら、ひどくなる前に、こんなケアが効果的です。
□紅茶やお茶でうがいをする。のどでしっかり効かせるためには、“ひとつまみの塩”を入れたうがいもおすすめ。
□大さじ1杯程度の「はちみつ」をのどに塗る。のどに保護膜を作るので、感染予防にも効果的。
□のどの痛みが辛いとき、なかなか腫れが治まらないときは、のどスプレーを利用する。
□のど飴をなめる。のど飴をなめることで唾液が多く出るので、のどの保湿にも利用できます。
□デスクやベッドサイドなどに加湿器を置いて、空間を潤す。
冬の「乾燥」が、肌のコンディションを左右するだけでなく、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染にまでつながるという事実。早速、人混みに行く際のマスク着用にプラスして、のど飴の常備、会社のデスク&ベッドサイドに簡易加湿器を設置しました。皆さん、ウイルスを呼び寄せない&不調を長引かせないためには、早め早めの対策が一番です!(さとうのりこ)
(『美的』2014年3月号)
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