20歳差のカップル伊藤さんと彩のもとに、伊藤さんより20歳年上の彩のお父さんとの同居話がやってきた!
10月8日公開の映画『お父さんと伊藤さん』に出演する、上野樹里さんとリリー・フランキーさんにWoman Insightでは、インタビューを行いました。そこで年の差カップルや、結婚をあえてしない家族の在り方など、上野さん自身も結婚されリアルな年齢差婚を経験中。私たちが悩んだり考えたりする内容に赤裸々に答えていただきました。
Woman Insight(以下、WI) 正社員じゃないふたり。将来的な不安とか、ご自身ではどう思いますか?
上野樹里(以下、上野) 彩のセリフで、「子供は産まない。老後のことは考えているから」って言っていたと思います。それなりにアルバイト生活で、伊藤さんと何とかやっていける最小限の備えしている。でも、それでいっぱい・いっぱい。余裕はないし、冒険もない……。そんな感じですね。
リリー・フランキー(以下、リリー) 僕思うんですが、みんな将来のことを気にしすぎですよ。先のことを心配しているけれど、想像しているよりも“想像通り”になったことは何もない。10年前、20年前に、今の自分の風景は想像してない。いろいろなことを気にするから自分の可能性を、狭めたり、自分の思いとは違うことを受けいれたり……、が多々ありますよね。今、正規雇用じゃない人がいっぱいいて、こういうカップルが珍しくなくって、同棲する理由に経済的理由もあり、でも親からしてみたら、ちゃんとした正社員でいてほしいところ思いがある。悩んでも仕方ないけど、悩ましい時代。
WI 昔といまでは、価値観も違いますよね。
リリー バブルの頃の20代・30代と、現代の20代・30代では、貯蓄の意識が全然違う。昔の女の子は「誰かが(お金を)くれる」と思っていて、貯金しているのが“恥ずかしい”くらいの感覚。いまは将来のことを考えて“堅実”になっていますよね。僕らの時代とその価値観が違う。
上野 いまのほうが地味なんでしょうね。
リリー 夢を見るのが現実的ではない時代。
上野 ゆとり世代っていうけど、「“ゆとり”ないんだけど!“ゆとり”って言ってるだけじゃん」ってね。
リリー (笑)時間だけゆとりでね。僕らの若い頃って、「どうにかなる」って思っていて、周りも景気がいいから“食わしてくれた”けれど、今は周りも“ない”(笑)。会社で飲みに行っても割り勘。昔は、普通のライターでもタクシーチケットをくれて「帰っていいよ」だったのが(笑)。
上野 いまは、ドラマの制作現場でも、スタッフが「タクシーでないけど、どうやって帰る?」みたいな話をしていますね。
リリー 逆に(撮影が)遅くなって、タクシー送迎が続くと“後半のお弁当が大丈夫か?”って、心配になります。(笑)。