10月8日都内にて、映画『起終点駅 ターミナル』の完成会見が行われ、出演者の佐藤浩市さん、本田翼さん、中村獅童さん、和田正人さんとメガフォンを取った篠原哲雄監督が登壇し、本作への熱い思いを語りました。
今年の第28回東京国際映画祭クロージング作品に選ばれた映画『起終点駅 ターミナル』は、2013年「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞した、作家・桜木紫乃の最高傑作と呼び声の高い同名小説を、北海道・釧路で約1か月をかけて撮影。
会見で脚本を読んで、佐藤さんは「短編小説を2時間にどのように膨らませるのか楽しみ」本田さんは、「最初からドキドキして、最後はじんわりしました」中村さんは「地味だけど、やりがいがあり古き良き日本映画」と感じたそうです。
佐藤さんは本田さんのキャスティングについて「やばいな」と一抹の不安を感じたそうですが、実際に演じて「役に合った女優が演じるのは違う。この子でよかった」と思ったそうです。でも最初のころ裁判所の廊下ですれ違う本田さんのアップのシーンで笑っている本田さんに「ちゃんとやれよ。だから若い役者はなめられるんだ。ちゃんとしろ!」と言ったら「“えー、だってさー”って言われた。でも実際は一生懸命で緊張感もあるけれど見せないようにする。それが今どきの子。なので現場でへらへら笑っている子を見ても怒らないようにします」と笑いながら語りました。