大自然の“小さな世界”に着目した映画『小さな世界はワンダーランド』が、本日5月9日(土)より、TOHOシネマズ 新宿ほかで全国公開!
本作は、大ヒットを記録した映画『アース』(2008)、『ライフ-いのちをつなぐ物語-』(2011)、『ネイチャー』(2014)などで、驚きの大自然を描き続ける世界最高峰のネイチャー・ドキュメンタリーブランド“BBCアース”が、ピクサー・スタジオと夢のタッグを組んで生み出した新ジャンル<ドラマチック・ドキュメンタリー>の第1弾。
生きることを知り始めた小さなシマリスと、砂漠で冒険の旅へと飛び出した幼いスコーピオンマウスという、小さな小さな主人公たちの視点でとらえたその世界は、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような世界……。
今回、小さな生物をメインに映画を制作したマーク・ブラウンロウ監督いわく、「BBCでは今まで『ディープ・ブルー』のクジラ、『ネイチャー』のゾウのように巨大な生物を扱うことが多く、その陰に隠れる小さな生き物には目を向けてきませんでした。でも、私たちの足元に潜む小さな生き物こそ、すごく力強く生きていると気づいたんです。たとえば、どんぐりがひとつ落ちるだけでも、彼らにとっては隕石が落ちてきたくらいの衝撃を受けるわけです。すごくドラマチックですよね」と答えています。
人間でも、身長の高さで見える世界が変わってくるのですから、ねずみ目線の世界では、すべてのものが巨大化し、天敵に追われるドキドキ感も迫力満点!
撮影に入る前、6か月間準備をしてストーリーを練り、動物たちの習性からなにが撮れそうかを整理して絵コンテも用意。とはいえ、動物は絵コンテ通りに演じてはくれないし、ただ漠然とカメラを回すのは効率的も悪いので、その絵コンテはとてもラフなものだったそう。
シマリスは、寒いのが苦手で起きるのが遅い。だから撮影スタッフは、まだ寒い早朝に機材をセッティングして、シマリスが起きるまで待機。クライマックスのシマリスの戦いのシーンは、長時間ずっと待ち続けて一瞬の出来事だったので、特に大変だったとか。
そして、映像はもちろん“音”にも相当こだわっています。自然の音を録音して、3週間かけて人間が聞いている音ではなく、動物が実際に聞いている音に近づくように試行錯誤を重ねたそう。
たとえば、スコーピオンマウスの遠吠えのシーンは、人間が聞くとただの「キーッ」という高音にしか聞こえませんが、小動物には“オオカミの鳴き声”のように力強く聞こえているんです。監督は、「見ている人にもその世界を感じてほしくて、楽しみながら音をつくりました」と話すほど。
写真で見ただけでも、映画のスケール感が伝わります。でもこれは、絶対に映画館で観ないそソンしますよ!(さとうのりこ)
http://wonderland.gaga.ne.jp
監督・脚本・製作:マーク・ブラウンロウ『プラネットアース』/脚本・製作:マイケル・ガントン『ライフ -いのちをつなぐ物語-』[原題:TINY GIANTS]
配給:ギャガ (C)BBC 2014
【あわせて読みたい】
※【今日のインサイト】チュートリアル徳井が、“渇いた表情”で話題のあの動物とCM初共演!
※映画「シンデレラ」主演、リリー・ジェームズ直撃インタビュー!魔法の体験を語る