SAKURA編集長が解説する、今どきママが大切にする「3つの軸」。

年末恒例の女性誌編集長インタビュー。ママのためのカジュアルファッション誌『SAKURA』の佐藤友貴絵編集長に、前回は、より自由でストレスフリーに進化するママ的おしゃれについて総括してもらいました。2回目の今回は、今どきママがおしゃれに求めることを分析していただきます!

 

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★1回目のインタビューはコチラ→ 価値観激変!SAKURA編集長が見た、ママ読者の新トレンド!

 

Woman Insight編集部(以下、WI) ママでありながら、トレンドも上手に取り入れるSAKURA読者とのことですが、ファッション雑誌でどんなことを知りたいという声が多いんですか?

佐藤編集長(以下、佐藤) ファッションの特集についての要望で特に多いのは、「着回しを教えてほしい」という声ですね。ぺたんこ靴にしても白デニムにしても、とにかく「いつも同じパターンになってしまうから、それ以外の着こなしを教えてほしい」という声が圧倒的です。だから、SAKURAのファッションは「ママ・妻・女子」という切り口で構成を考えるようにしています。たとえば「ママ」は子どもと一緒にいる前提のファッション。子どもが走っててもすぐ追いかけられる、子どもの目線に会わせてしゃがんでも息苦しくない…そんなイメージですね。かたや「妻」は、旦那さんと一緒にディナーに行くような、ちょっと女らしさを意識したファッション。そして「女子」は、久しぶりに同級生に会うといった、女子会を意識したファッション。男目線というよりは女目線で、もっともトレンドを重視しています。この3つの軸が明確なことが、ひとつのアイテムを着回すうえではもちろん、流行アイテムを取捨選択するうえでもわかりやすい指標となっているので、読者にはとても好評ですね。

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SAKURA2014年冬号でも、「ママ・妻・女子」の軸で着回しを提案

WI なるほど、ただ漠然と「ママ」だからカジュアルなおしゃれ、というわけではないんですね。

佐藤 そうですね。たとえば2014年、巷では「リュック」が流行したんです。トレンドだし、実用的だし、ママにおすすめと思ってリュックの企画をしたのですが、子どもっぽい、カジュアルすぎるという理由で浸透しませんでした。また、2014年春の展示会は「スカート祭り」と言われたほど、世の中的にはスカートがすごく流行しました。SAKURAでもこの一年、スカートスタイルの提案をたくさんしたのですが、読者からは「やっぱりパンツ派」という声が多く聞かれました。動きやすさを考えると、どうしてもスカートはリアルじゃない。じゃあどういうスカートならOKなのか? というところを、きちんと考えた上での提案が求められている感じがしましたね。

WI 考え方が地に足がついているというか、ライフスタイルに基づいたファッションの軸があるからこそ、流行に対しても客観的でいられるんですね。

佐藤 だから、流行アイテムじゃなくても、普遍的に人気のアイテムがあるのがSAKURAのおもしろいところです。たとえばパールのネックレスは、読者の方が大好きなもののひとつです。毎月とっている読者アンケートですが、秋号の「好きなコーディネート」では、パールを使ったコーディネートが10体中6体もランクインしました。アンケートを見ていると、パールがあると、ただのカジュアルで終わらない感じが好きなのかな、という感じがします。

 

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2014年秋号の人気のコーディネート1位も、パールを使ったコーディネート

 

WI  確かにスニーカーなどのコーディネートだと、カジュアルになりすぎたり、子どもっぽい印象がありますが、こちらのコーディネートは大人っぽいですね。

佐藤 SAKURAの目ざしている女性像は、「全方位好感度ママ」というのが根底にあります。男の人からみても、園長先生から見ても、近所の人から見ても「●●ちゃんのママって素敵ね」と言われる人でありたい。パールのネックレスは、そういう上品さの象徴みたいなアイテムなのかもしれません。

トレンドに合わせて進化しつつも、上品さを忘れない女性像……そんなSAKURAの2015年のトレンド予測は、次回に続きます!(五十嵐ミワ)

 

★1回目のインタビューはコチラ→ 価値観激変!SAKURA編集長が見た、ママ読者の新トレンド!

 

【編集長インタビューシリーズ】

※CanCam編集長が振り返った2014年の流行アイテムは……「○○靴」「○○ストッキング」「○○アクセ」

※AneCan編集長が語る2014年ファッションの変化「先取ることの難しさ」とは!?

※Oggi編集長が2014年を振り返り。「キーワードは”ネイビー”そして”エフォートレス”」

※ヒット企画連発、Domani編集長が予測する2015年春夏ファッションの行方

※Precious編集長インタビュー「2014年は○○の流行がラグジュアリー世代に新しい価値観を……」

※「メンズの2014年は“○○○”一辺倒」MEN’S Prescious編集長インタビュー

※『和樂』編集長が的中させた2014年の大ブーム「○○文化」とは!?

※NO.1美容誌『美的』編集長が語る、読者が求める”大人の色っぽさ”とは

 

【去年の『SAKURA』編集長インタビューはコチラ】

※SAKURA編集長が2014年を予測「ぺたんこ靴+スカートのおしゃれママが街に溢れる!」

※SAKURA編集長が2013年を総まとめ!「ニューバランス、おっぱい、デコ、ホームベーカリー、時短」

 

【あわせて読みたい】

※人気再燃!流行トップス「タートルネック」の着こなし術3パターン

※え、たったこれだけ?「ペーパーナプキン」一枚でできるおしゃれテク4選

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