AneCan編集長が予言！2014春のトレンドは「スカート！フラット！モノトーン！」

昨年末からお送りしている編集長インタビュー。年も明けたところで、2014年の大予想へと話題は移ります。今回は、アラウンド30歳のキラキラ輝くHappy&Activeな女性に向けたファッション誌『AneCan』の福田葉子編集長。
2014年となり、冬のセールに興味津々ではありつつも、そろそろ春のトレンドも気になり始める頃。そんな方のために、Woman Insight編集部が2014s/sのトレンドをうかがってきました！

【2013年振り返り編はコチラ】

第1回→　AneCan編集長が2013年を総括！「重大ニュースは押切もえの○○○」

第2回→　AneCan編集長が2013年を総括！「消費に積極的な子たちを世間は見ていない」

Woman Insight編集部（以下、WI）　2014年春のトレンドはどのようなものになっていきそうでしょうか？

福田編集長（以下、福田）　そうですね……とにかく2013年春の柄パンブームはなんだったのかしらというくらい、スカートブーム！　パンツはパンツで履くと思いますが、とにかく去年と一転、タイトもフレアもとにかくスカート。あとは、フラットシューズ。

WI　フラットシューズ！　最近ずっと出てきていますが、ますますフラットシューズ流行りの傾向は続きそうでしょうか？

福田　そうです。3年前と比べて明らかに変わったのは、ヒールに対する考え方。それより前はずっとヒールだったけど、3年くらい前に「平日はヒールで休日はフラットシューズ」というスタイルが出てきて、そこからどんどんキレイめなフラットが出てきている。2014年の春はつま先がとがった、もはやヒール靴のヒールがないだけというくらいのキレイめなポインテッドトウフラットが山のように出てきます。OL向けの服を作っていらっしゃるエレガンスブランドが軒並みフラットシューズを出すので、いよいよメジャー化かと。OLさんも、職種にもよりますが、平日3日はヒールで2日はフラットをはいているという人や、1週間の中でずっと社内にいる1日だけはフラットをはいているという人が出てきています。昔はヒールとフラットの比率が9:1くらいだったのが、7:3くらいになった。とはいえ、ヒールが消えるわけではないし、フラットが出てきても通勤スタイルがカジュアル化することもない。今のキレイめな通勤服はそのままに、それに合うフラットシューズがどんどん出てきた。「ヒールときどきフラットエレガンス」が春のトレンドのひとつです。

WI　他に何かトレンドとなりそうなアイテムはありますか？

福田　シャツかな。あらゆるブランドからシャツが出ています。スカートブームのときは大体ブラウスが流行るんですが、今年はシャツの気分のようです。あと、ニットが全部短い。色では、いつものようにパステルカラー。あと気になる点では、モノトーンの柄物がたくさん出ています。その中でも流行るのは、ウィンドウペンチェック。2014年春は柄を着るならモノトーンがお洒落に見えます。

WI　服以外の小物などで、気になるポイントはありますか？

福田　ますますバッグが小型化しています。それにつられてお財布などのバッグの中身の小物が、薄く軽く小さくなっている。そして、小さいバッグをメインとした上で、サブバッグを持つんです。バッグで特筆すべきこととしては、5年前のOLさんに比べてA4サイズが入ることが必須ではなくなっているんです。職種によりますが、どんどんペーパーレスが進んで、スマートフォンやタブレットがあれば大丈夫、というか。A4神話はだいぶなくなったと思います。とはいえ、仕事で絶対に必要な人もいるので、たくさん入る大きなトートも売れているし、かたや小さなバッグも売れているし、両極端ですね。

WI　ありがとうございます。最後に、2014年、『AneCan』をこんなふうに作っていきたいという考えを教えてください。

福田　数年前からですが、ファッションにしろ美容にしろ、商品だけ紹介しても、それだけで響く時代ではなくなりました。だから、この洋服を着てこのメイクをしてこのスキンケアをすると、いったい読者の人生がどんなに豊かに楽しくなり、いいことがあるのかをちゃんと説得力を持って読者に届ける作り方をしていきたいです。そして、2014年4月号で『AneCan』は7周年となるので、様々なスペシャル企画を準備中です。さらに、2013年は押切もえ、高垣麗子の本を出したので、2014年は蛯原友里の企画を考えています。楽しみにしていてください。

福田編集長、様々なお話ありがとうございました！　不況もどこ吹く風の力強い女性たちに向けた素敵な誌面、今後も楽しみにしています。（後藤香織）

（『AneCan』2014年1月号発売中）