美的編集長・兵庫真帆子さんのインタビュー2回目。前回は2014年を振り返り、読者の意識の変化を伺いましたが、今回は、今年大流行の「太眉」ブームの背景に迫ります。そして、今年大ブレイクした39歳・2児の母でもある“ある人物”とは一体?
【インタビュー1回目】→ NO.1美容誌『美的』編集長が語る、読者が求める”大人の色っぽさ”とは
Woman Insight(以下、WI) 読者の意識や関心で、昨年から大きく変化したことはありますか?
兵庫編集長(以下、兵庫) 「眉」ですね。昨年は地眉を活かしたナチュラルな眉がブームでしたが、今年は“太眉”。女優やモデルがやっていたのをきっかけに、一般の方の間でも、太くてストレートな眉が流行っています。読者に聞くと、「太眉にすると目が大きく見える」とか「太眉にすると顔が小さく見える」という声を聞きます。昨年までの“ふんわり・やわらか・ボサ眉”から、“短め・ストレート・太眉”へと変わってきているのは、モードすぎず誰にでも似合う、そして顔が小さく引き締まって見えるなどのメリットがあるみたいです。乗れる流行として、太眉にシフトしている人が多いです。
↑『美的』2014年10月号で、大反響だった「眉」企画。付録として「太スト眉」プレートも付いていました。
WI 前回話してくださったように、メイクの色味が戻ってきているので、リップやアイメイクに色を入れたまま眉がナチュラルすぎると、全体のメイクのバランスが取りにくいのかもしれませんね。
兵庫 それもありますよね。それと以前は、圧倒的にアイメイクへの関心が高かったのですが、最近は、リップメイクのページもとても人気です。各メーカーからも、リキッドルージュやステインタイプなどさまざまな形状のリップが出ていますよね。業界的には、スティックタイプへの人気や関心が復活していることが大きなニュースです。
WI 2014年で最も反響の大きかった企画を教えてもらえますか?
兵庫 「大人の色気」(2014年10月号)という特集も人気でしたが、企画以上に、ビューティ ブラッシュアップコンサルタントの神崎恵さんが大注目された1年でしたね。今までも神崎さんが登場して、独自のメソッドを紹介してくれていたのですが、今年、5月号「『スッとした女ほどよく食べる」の法則」 で神崎さんを大きく紹介したところ読者から大反響があり、9月号からは美的で連載もスタートしました。彼女が人気の理由は、「大人かわいい、かつ色気もある」こと。モデルの森絵梨佳ちゃんも相変わらず人気ですが、39歳なのにあのかわいさ、しかも神崎さんと言えば独自の“モテ理論”をお持ちの方ですから、それもウケているようです。
↑『美的』2014年9月号(右)では、神崎恵さんの1日に密着した特集を掲載。その後、11月号(左)でも大きく取り上げ、読者からも反響を呼びました。
WI ところで、『美的』で掲載しているメイクは、毎回必ず取り入れているテーマみたいなものがあるのでしょうか?
兵庫 『美的』では、大きく3つのメイクテーマがあり、そのイメージに合ったモデルさんも登場してくれています。まずは、森絵梨佳ちゃんと神崎恵さんが体現してくれる、大人かわいいという イメージ。そして『美的』のなかでは、上品美人のカテゴリーにいるヨンア。そして、12月号の「BOOK IN BOOK」に登場してもらった、ヘルシーセクシーな中村アンさん。4人に共通しているのは「色気」と「真似のしやすさ」。「大人かわいい系」、「上品美人系」、「ヘルシーセクシー系」と、この3方向が秋ぐらいからはっきり見えてきたので、毎号ミューズを意識して立てて、この3本をテーマにした企画作りをしています。
最終回は、兵庫編集長が「2015年の流行」を予測。それは、化粧品に+αとしてツールが付いた“一石二鳥”なアイテムたち。掲載は、2015年1月2日です! (さとうのりこ)
【インタビュー1回目】→ NO.1美容誌『美的』編集長が語る、読者が求める”大人の色っぽさ”とは
【編集長インタビューシリーズ】
※CanCam編集長が振り返った2014年の流行アイテムは……「○○靴」「○○ストッキング」「○○アクセ」etc.
※AneCan編集長が見通す2015年。”万人受けファッション”の次に来るもの
※ヒット企画からOggi編集長が紐解く、働く女性の”いまどき”のリアル
※ヒット企画連発、Domani編集長が予測する2015年春夏ファッションの行方
※Precious編集長インタビュー「2014年は○○の流行がラグジュアリー世代に新しい価値観を……」
※「メンズの2014年は”○○○”一辺倒」MEN’S Prescious編集長インタビュー
※日本文化を伝える雑誌『和樂』編集長が語る「○○こそサイコーのエンターテインメント!」
※SAKURA編集長が解説する、今どきママが大切にする「3つの軸」。
★2013年編集長インタビュー
※美的編集長が2014年を予測!「消費者も勉強して、良い商品を見抜く力を養う年になる」
※人気の顔は「ハーフ」から「和顔」へ変化!美的編集長が2013年の美容界を振り返る!
※美的編集長が語る!「2013年、読者の肌悩みが深刻化。20代から“ほうれい線”が気になる」
【あわせて読みたい】
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※10年に1度のブーム到来!プロのヘアメイク直伝、今どき「濃いめ・太め・ストレート」眉の簡単な作り方
※パーフェクト美人「神崎 恵さん」の美の秘訣が全部!初ビューティーDVDリリース