締切を守れない人が改心する奇跡の本。「〆切本」が話題

あなたは締切を守れるタイプですか?

『Woman Insight』編集部の周りでも、実はけっこう多い「〆切守れない系」。かくいう私もお恥ずかしながらそのひとり。一度遅れるクセがつくと、人間なかなか元に戻せないものですよね。

とはいえどんなにセンスや実力があっても、締切や納期を守れないことによる損害や失った信頼は大きいもの。このダメな習慣は、いったいどうやって克服すればいいのでしょう?
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そんなダメな「〆切系」が改心したくなるような本が今話題なのをご存じでしょうか?

その名もズバリ!『〆切本』

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〆切本』(左右社発行)
定価:本体2300円+税

■締切が守れない人が読むべき「〆切本」とは

夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで、90人の著名な書き手による「〆切」にまつわる話が掲載されたこの本。発売から間もないにもかかわらず、すでに1万部を突破しているそう。

この本を紹介してくれた「〆切守れない系」ライターさんが実際に読んだ感想から、この本の素晴らしさを読み解きます!

 

■著名な書き手も締切に苦しんでいたことがわかって救われる

「遅れに遅れた単行本の締切明けに本屋に行って、何読もっかなーと思ってたら目に飛び込んできたの! 表紙を見て『今私が読むべきなのはこれだ!』と思ったの。だって夏目漱石とかが、締切遅れるからってすごく謝ってるんだよ! なんだ、こんな偉人も遅れるんだ! って勇気が湧いた。でも村上春樹さんって、絶対締切に遅れないんだって。遅れないどころか3日前には絶対仕上げる、なんならその3日前には仕上げて締切までに推敲するんだって。それを読んでかなり反省しましたね」

 

■装丁がおしゃれすぎる

「そもそも見て!この装丁。ちょっとこのセンスやばくない? 巻末のほうにある谷崎潤一郎のパートなんて、紙が変えてあるんだよ! 私、この編集の人も相当こだわり屋だと思うの。絶対私と一緒で〆切守れない系編集者だと思うんだよね。じゃないとこんな素敵なのできないって!」

いかがでしょうか。多少論点がずれたりもしましたが、「〆切守れない系」の人が共感し、反省したり慧眼していくさまが手に取るように伝わったのではないでしょうか。

かつてマンガ家の竹宮惠子さんが「〆切があったからこそ日本のマンガ文化は発達した」とおっしゃっていましたが、追いつめられて苦しんだはずが、いつの間にか引っ張ってくれる……〆切とはそんな、「あまのじゃくで不思議な存在」。数々のエピソードに触れ、いつの間にか「破って当たり前」と〆切をおざなりにしていた人には、必ず思い直すところがあるはずです。

当該者である〆切を守れない系の人だけでなく、仕事仲間に「〆切守れない系」を持つ人が読むと、対処法やストレス解消法にもなりそうです。立場によっていろいろな楽しみ方ができそうですね。

ちなみに「これだけの才能が締切に遅れてるんだから私も遅れてもいいや」と、「〆切守れない」系の壮大な言い訳として読むこともできるそう。さあ、あなたはどう読みますか?

 

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