Woman Insight編集部「神保町グルメ」連載担当の鈴木梢です！ 始めに言っておくと、今回でこの連載は最終回です！
この連載は、古書店街として有名でありながらグルメの街としても実は有名な東京・千代田区にある神保町の名店を、小学館のいろんな編集部の人たちに教えてもらいながら、巡って食べてレポートするというものです。そう、小学館は神保町にあるので、情報に敏感な編集者たちが毎日通う名店は美味しいに違いない！と思った次第。
小学館女性誌各誌の編集者推薦グルメから始まり、女性社員のおすすめグルメランキングへと続き……今回は16回目。ランキングは「丼」「カレー」「パスタ」「スイーツ」部門それぞれ上位3つをご紹介してきました。
最後を締めくくるのは、「カレー」！ 神保町といえばここ、と有名人でも名前を挙げる人が多い、絶品欧風カレーのお店です。
神田古書センタービルの2階にありますが、入口はビルの裏側。エレベーターか階段を使って2階にあがると、大きな看板が目に入ります。こちらが、「欧風カレー ボンディ 神保町本店」。
店内は暖色で構成され、あたたかみを感じる、落ち着いた雰囲気。お昼時には周辺で働く人々が来店するため、男性も多くなりますが、客層は女性がかなり多いのだそう。
カレーをいただく前に出てくるのが、ポテト（お子様カレー以外のすべてのカレーに付きます）。エチオピアさんでも出てきましたが、神保町のカレー屋ではポテトが出てくる率が高いです。
ほくほくでとてもおいしいのですが、調子に乗って食べすぎると、肝心のカレーを食べ切れなくなるので気をつけてください！
そしてこちらが、「ビーフカレー」（￥1,480）。ご覧のとおり、ごろっとたっぷりの牛肉が入っています。
創業者である村田紘一さんは、絵や彫刻の勉強のためにフランスへ留学。その際に友人の経営するレストランで働き始め、本来の目的以上に魅了されてしまったのが、フランス料理の基本となるソースの奥深さでした。
そこで彼が学んだソースを作る技法を基本とし、ブラウンソースをベースにカレーの素材を加えたものが、「ボンディ」の濃厚でマイルドなカレーソースなのです。
ライスにはチーズがたっぷりとかかっており、カレーソースを上からかけると、そのチーズがとろりと溶け出し混ざります。熱いうちにすべてかけて、溶け出すチーズをしっかりと楽しむのがおすすめ。
それでは神保町グルメ連載最後の……いただきます！
まるでデミグラスソースのような深いコク、そして乳製品をふんだんに使って出されるまろやかさや旨み、たまねぎなどの野菜やリンゴなどの果物による自然な甘みや香り……そしてその中に、レッドペッパーなどを使用して出された、ピリリとした絶妙な辛さがあります。
濃厚な甘さと程よい辛さのバランスが絶妙で、一度食べたら忘れられない味になること間違いなし。通い続けるファンが多いのも納得です。
食べ物のおいしさを表現するとき、よく使われる表現が「甘い」というもの。それだけ大切なのが甘みなのですが、たとえば和食では、柿を使用して甘みを出しているお店もあると言われます。
そこで「ボンディ」では、桃を使用しているとのこと。確かに、ふんわりとやさしい桃の香りと上品な甘みが口の中に広がります……。そして、牛肉はごろごろと入っているものの、スプーンで押してほぐれるほどのやわらかさ。
ちなみに量は多いです。ライスはお茶碗2杯～2杯半くらいの量があると思います。
こちらのお店、基本的にいつ行っても並びます。しかし回転が速いので、順番が回ってくるのはそんなに遅くならないはず。土日祝日、平日のお昼時は混み合うため、いちばん良いのは平日の14時から17時あたり。比較的並ばずに入ることができると思います。
皆さん、ぜひこのリッチな欧風カレーをご堪能ください！
……さて、ついに終了となる「神保町グルメ」連載。回を重ねるごとに目に見えて太り、神保町という街にはおいしくてカロリーの高いものが多いと、身をもって知ることとなりました。
連載開始当初は神保町の飲食店をまったくと言っていいほど知らなかった私ですが、今では「神保町へ行くんだけど、食事はどこがおすすめ？」と聞かれたら、すぐにおすすめできるようになりました。
そろそろダイエットをしたいのでグルメ連載は控えたいとは思っています……が、もしかしたらまた何かしらの形で始まるかもしれません。そのときをお楽しみに。ありがとうございました！（鈴木 梢）
「欧風カレー ボンディ 神保町本店」
住所：千代田区神田神保町2-3 神田古書センタービル2F
電話：03-3234-2080
営業時間：11:00～22:30（L.O.22:00）
URL：http://bondy.co.jp/
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