夏本番!ダイエット継続のためにおさえておくといい心理テクニック

夏本番!ダイエット継続のためにおさえておくといい心理テクニック

テレワークや“自粛”によって、家にいることが多くなりがちな昨今。生活のスタイルが変わることによって気になるのは、お腹の肉回り……そう体重の増加です。夏に向けてそろそろ身体を引き締めていきたいところですよね。そこで今回は、「ダイエット継続のためにおさえておくべき」心理テクニックについてご紹介いたします。

■モチベーションを維持するには“ごほうび”がキモ

アメリカの心理学者スキナーは、パブロフの“条件付け行動”に対して、“オペラント条件付け”を提唱しています。これは何回か偶然が重なったあとに報酬がもらえると、やがて自発的に決められた行動をとるように学習することを指します。実際に教育やリハビリなどにも取り入れられており、ダイエットにも応用可能です。ダイエットを1週間頑張ったら、ご褒美に1日1回好きなものを食べていい、といったルールを設けてみましょう。それがハマれば、逆に週1回の楽しみのために頑張れるようになるはずです。

■マインドコントロールがダイエットのカギ

“マインドコントロール”と聞くと、そのイメージからあまりいい印象を持たない人も多いかもしれません。おそらく“洗脳”と同じ意味で考えているからだと思います。でも、正しく適切に用いれば自分を調整するテクニックにもなり得るのです。これを心理学的に、ダイエットへ適切に応用するなら、

  1. 細かく食べるものを指示し、睡眠時間まで計画して行動すること(行動のコントロール)
  2. その方法に疑問を挟み込む余地がないほど徹底すること(思想のコントロール)
  3. その生活が自分にとって居心地いいと感じるまで続けること(感情のコントロール)
  4. 太りやすいものを目にしないように、テレビなどの情報を見ない(情報のコントロール)

の4ステップになると言えます。ダイエットのための環境づくりの一環として試してみる価値はあるかもしれません。

 

■誰かと一緒にダイエットに取り組む

心理学者ソロモン・アッシュは、人の持つ同調性に関する“アッシュの同調実験”を行いました。この実験結果によると、人は自分ひとりなら間違いようがない簡単な問題に対しても、周囲の意見や雰囲気に流されて“多数派”に同調してしまうという傾向があるとされました。これをダイエットに活かすとすれば、好きなものを食べて太るのを気にしない友達とつき合っていると、流されてダイエットの妨げになってしまいます。反対に、ダイエットに関心が高く意志の強い友達と一緒にいることで、あなた自身も自制心を保つことができるようになりダイエット成功率が高まるのです。

■手料理がダイエットを成功させる!?

心理学的に、いくら食べても満足できないという人は“報酬不全症候群”に陥っている可能性があるとされます。これは食べることの満足感が低いため、満腹になるころには食べ過ぎてしまっているというもの。そしてこの傾向は、自炊よりも手軽な食事を選ぶ人によく見られるとされます。そこで、少し面倒でも手料理をつくるようにしましょう。簡単に手に入るものではなく、苦労して手に入るものほど人は価値を感じるもの。食事に手間ひまををかけることで、精神的に満足感が高まり、自然と食べ過ぎが抑えられダイエットに繋がるのです。

終わりに

昨年からのコロナ禍では日本中が家にこもりがちになり、いわゆる“コロナ太り”した人も多かったと言われていますが、あるコロナ太りに関するアンケートによると今年3月、対象者23歳~50歳の女性約600人のうち、60%が「太った」と答えたのだとか。その原因の多くは、間食・食べ過ぎによるものが最も多く、次が運動不足でした。スタイル維持のためだけでなく、健康のためにもダイエットに取り組むことは大事だと言えますね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。