相手のバレバレなウソ!心理的にはどう対処するのが正解?

相手のバレバレなウソに対しての対処方法

この世の中に嘘をついたことがないという人は、おそらくいないでしょう。人と人との会話の中では、時として“嘘”も出てくることだってありますよね。そんな時、あなたはどうしますか? そこで今回は、「相手のバレバレなウソに対してどう対処すべきかの心理テク」についてご紹介いたします。

■3パターンある嘘を見極めて対処するのがベスト

嘘には、大きく分けて3パターンあると言えます。ひとつ目は、“良い人”とみられたいためにつく嘘、ふたつ目は、相手を騙すためにつく嘘、そして3つ目は、信頼感の欠如からつく嘘、です。

ひとつ目については、評価という“物差し”で自分の価値を計る側面があるため、あえて指摘しない方が好感を持たれると言えます。信頼関係が深くなると、そのうち嘘をつかなくなるでしょう。

ふたつ目については、指摘することをお勧めします。なぜなら、許すと「私のワガママを何でも聞いてくれる人」のレッテルを貼られる恐れがあるからです。嘘を暴くことで信頼関係を築ける可能性が。

3つ目については、警戒心や心配する気持ちから自分を守るためにつく嘘です。この嘘は黙って認めてあげましょう。懐の深さと潔さを示すことで、警戒心がほぐれてそのうち嘘をつかれることは無くなるでしょうから。

■嘘を見抜くには3つのポイントに注目して

相手の嘘を追及する前に、まずは嘘を見抜けなくては話になりませんよね。そこで、嘘を見抜くためには3つのポイントに注目してみましょう。それは、「目線」と「行動」と「話し方」です。嘘をついている時というのは、あなたから見て相手が「左側」を見て話すことが多いとされます。なぜなら、体験していないことを想像して話しているからです。また、「口」を隠したり「鼻」を触るしぐさも、気持ちに生じる動揺を抑える行為。高確率で嘘をついています。そして、口調がやや早くて返答もスピーディーなら嘘である可能性大。話を短めに終わらそうとしていれば確実に嘘です。

■相手の嘘を指摘する際には「言い方」が大切

仮に嘘が分かったとしても、そこをストレートに突いてはいけません。なぜなら、どんな嘘であっても、相手のプライドを傷つけることになるからです。「ちょっと気になって聞きたいんだけど……」と爽やかに、責めない話し方で進めていきましょう。そして、相手が嘘を認めた時は、「納得した」「安心した」といったポジティブなフレーズで締めくくるようにしましょう。そうすれば、向こうも罪悪感から解放されて「この人には何でも話せる」という安心感を抱いてくれるはずです。

■嘘を見抜くことで好意を持たせる高等テクも!?

嘘を指摘することは、あまり人間関係においてプラスに作用することは少ないと言えます。でも、敢えて見破ることで相手の気持ちを自分に向ける高等な心理テクニックがあります。それが、“仮定法コミュニケーション”です。これは嘘を見破った時に、「もしも、私があなたなら……」と相手の立場に自分が立って、仮定で話すという方法です。例えば、彼氏がいるのに「いない」と嘘をつく友達に対しては、「もしも私が○○ちゃんなら、彼氏がいても“いない”っていうだろうね」と言ってみましょう。相手はドキッとして、「この人は私のこと、お見通しなんだな」と好感をもたれるはず。

終わりに

嘘は通常のコミュニケーションとは異なり、様々なニュアンスを帯びています。それをわざわざ追及するのは、ある意味“無粋”と言えるのかもしれません。嘘を笑って許すことが、結果的にあなたの株を上げることに繋がる場合もあります。ただし、あなたを騙して何かを奪おうとする嘘は見逃してはいけません。まずは嘘を正しく見抜けるかどうかがスタート、ということかもしれませんね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。