全国20代〜40代にガチ調査!2021年夏のボーナス平均支給額…ぶっちゃけいくら?

2021年夏のボーナス平均額は?昨年より増えた?それとも減った?


待ちに待った夏のボーナスの季節。コロナ禍で迎える二度目の夏ともあり、企業ごとに様々な対応をとられており、業績への影響も変わってきているのではないでしょうか。株式会社GVが運営する「まねーぶ調べ」にて、全国20代から40代の正社員371人を対象に『2021年夏ボーナス調査』を実施。支給額と昨対比の結果からWithコロナ2年目の企業状況を明らかにし、今後の経済再開への動向とコロナ禍のお金の上手な使い方について監修者のFP(CFP認定者)工藤清美氏に考察していただきました。それでは調査結果をみていきましょう。

2021年夏のボーナスは支給されましたか?


支給なし…31.5%

支給あり…68.5%

「支給なし」と答えた方がおよそ3割以上いるという結果になりました。その理由としては、「会社の業績が悪いため(コロナによる業績悪化含む)」が53.8%で突出し、次いで「固定給・年俸制のため」が16.2%、「企業規模が小さいため」が14.5%と続きました。

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「ボーナスを当てにしたライフプランは避けた方が良さそうです。加えて法人企業統計(令和3年1~3月期)の営業利益をみると、製造業は2020年10~12月期、2021年1~3月期と連続で対前年同期比2桁のプラスに転じています。一方で、非製造業では2021年1~3月期3.7%と小幅なプラスにとどまっています。非製造業の今後の回復を期待したいですね」

2021年夏のボーナス支給額は?


2021年度の夏ボーナスの支給額について、支給対象者のみ(254人)の平均値は43.9万円、中央値は40万円という結果でした。支給額の内訳では、「20万円以上~30万円未満」が11.6%と最も多く、50万円未満が4割以上を占めています。また、支給なしを含めた全対象者(371人)の平均値は30.0万円でした。ちなみに、最高支給額は220万円(製造業/勤続年数15年以上~20年未満)、最低支給額は1万円(卸売・小売業/勤続年数1年以上~3年未満)でした。

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「ボーナスは業績次第で変動するため、資産形成においてはあまりボーナスをあてにせず、毎月の収支管理を意識してみてください。資産形成は、時間を味方につけることがとても大切です。そして、今が一番時間が長いのです。収入から必要な貯蓄分を別の口座に先に取りよける『先取貯蓄』で毎月確実に資産を積み上げていきましょう。」

昨年(2020年度)の夏ボーナスとの比較


2020年度の夏ボーナスの支給額について、昨年支給対象者のみ(274人)の平均値は42.5万円、中央値は36.5万円であり、昨対比は93.7%(6.3%減)という結果でした。また、本年支給額との増減内訳では、「増額」32.8%、「同額」34.3%、「減額」32.8%であり、最大増額は80万円(製造業)、最大減額は86万円(卸売・小売業)であることが明らかになりました。
ちなみに昨年最高支給額は240万円(製造業/勤続年数15年以上20年未満)、最低支給額は1万円(卸売・小売業/勤続年数1年以上3年未満)でした。

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「ボーナスは二極化が進んでいます。今夏のボーナスでは、支給なしの割合は31.5%で、昨年の26.1%に比べて増加しました。2021年の最頻値は「20~30万円未満」で、2020年の「30~40万円未満」から減少しています。一方で、中央値の2倍以上、つまり80万円以上の高額ボーナスを受け取る層も昨対比1.6%増加しています」

2021年夏ボーナスに対する評価


納得できる…28.6%

やや納得できる…33.4%

あまり納得できない…22.6%

納得できない…15.4%

およそ62.0%が納得と回答しました。その理由として、「コロナ禍で不安定な中でも支給されたから」が136人と突出し、次いで「昨年の支給額よりも高いから」が44人、「査定内容・基準が明確だから」が40人と続き、Withコロナ2年目でまだまだ業績にも影響がある中、支給されるだけでありがたいという人が多くいるようです。一方で、納得できないと回答した3割強の理由として、「自身の努力・成果に見合っていないから」が47人、次いで「査定内容・基準が曖昧だから」が34人と続き、自身の仕事の成果が認めらずに不満に感じる人もいるようです。

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「納得できる理由としては『コロナ禍でも支給されたから』と同時に、『評価・査定に対する納得感』も大きな理由に。一方、納得できないと回答された方の多くは、「社内の評価・査定制度に対して不満を抱えている」ということがわかります。企業の社内評価制度の明確化は、日本企業の今後の課題ともいえるでしょう」

2021年度働き方の変化とボーナスへの影響


変化あり…52.0%

変化なし…48.0%

5割以上が「変化あり」と回答しました。働き方の変化によるボーナス額への影響については、半数が「影響はない」と回答するものの、3割以上が「影響があった(減った)」と回答し、在宅勤務や時差出勤などで通常時よりボーナス額が減額された様子がうかがえます。また、2021年度夏ボーナスをきっかけに退職・転職を検討したかについて、「退職・転職を考えた」と回答した人は8.1%にとどまりました。

■退職・転職を検討した理由は?
・福祉施設での営業活動は自粛されていて、コロナの影響で努力しても給料が減る一方だから…(医療・福祉/勤続年数7~10年)
・会社の規模が小さく、コロナ禍で更にこの先が見通せないから。少しでも待遇のよい環境に移りたいから。(生活関連サービス業/勤続年数15~20年)
・今年のボーナスだけではなくここ数年出ていない。役員報酬だけ毎年上がって従業員のほうは飼い殺しだから。(交通・運輸業業/勤続年数10~15年)

 

2021年度冬ボーナスに対する期待度


2021年の冬ボーナスに対する期待度については、「期待できない」25.1%、「あまり期待できない」40.4%を合わせて65.5%が期待薄と回答し、その理由として、「会社業績が不振だから」が113人と突出し、次いで「コロナ不況はさらに本格化すると思うから」が78人と続き、今後もさらなる業績悪化を予想する人が多いようです。一方で、期待できると回答した3割の理由として、「コロナ禍でも支給されたから」が64人、次いで「会社業績が好調だから」が44人と続きました。

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「雇用者のボーナスへの期待は低いようです。一方で、法人企業統計によると、昨年末あたりから、特に製造業では、営業利益、経常利益ともに大きな改善がみられています。「景気は気から…」ともいいます。あまり悲観的になりすぎず、どうしたら良くなるかをみんなで考えて前に進んで行きたいですね。」

コロナの影響により、企業規模に限らず業種間での二極化が進んでいるようです。中々厳しい状況ではありますが、早くこのような状況が改善されることを祈っています。

 

情報提供元:株式会社GV