言葉って大事。男性と女性の“すれ違い”を解消する会話テクニック

男性と女性の“すれ違い”を解消する会話テクニック

男性から見ると、何で女って余計な一言を言うんだろうと感じることが少なくありません。しかし、女性から見れば、どうして男って一言足りないんだろうと思うことがしばしば。そのすれ違いが、別れを招いてしまうことも少なくありません。しかし、コミュニケーションの違いを知ることで、関係性を円満に保つこともできるのです。そこで今回は、記念日を例に「会話のすれ違いを分析してその対策」をご紹介いたします。

女性の一言編

■NG:「今日、私たちの記念日だったのに何で覚えてないの!?」

女性にとって“記念日”はとても大切な日だと言えます。それを男性が忘れていたら、感情的になってしまうのも仕方ありません。しかし、そこで男性が忘れていたことを「一言余計に」責めてしまうと、せっかくの記念日なのにケンカをしてしまうことになる場合も。女性は男性と異なり、過去の出来事をさも今起こったかのように思い出すことができます。しかし、男性は一度に複数の情報を処理するのが不得意です。そのため、仕事などが入っていると大事な記念日でも忘れてしまうのです。ここはグッと我慢して許してあげましょう。

■Good:「今日、記念日だから二人でお祝いしたいな♡」

仮に彼が記念日を忘れていたとすれば、まず言いたい「一言を飲み込む」ことが大切です。感情的にならずに“お願い”をしてみると良いかもしれません。「二人で」と「お祝いしたい」というフレーズを可愛くお願いしてみるのです。メールなら絵文字や♡マークを使ってみても良いかもしれません。仮に彼が忘れていたとしても、あなたのことを大事に思っていないわけではないので、忘れていて申し訳ないという気持ちとも相まって、きっと彼はあなたを喜ばせるために頑張ってくれることでしょう。

男性の一言編

■NG:「今日、記念日だったっけ? 仕事で忙しいからまた今度ね」

仕事を一生懸命している最中に、彼女からのメール…… 「今日、記念日だよ」。こんなシチュエーションになったら、「しまった!」と思う男性がほとんど。でも、仕事を終わらせたいからか、“ゴメン”の「一言が足りない」ことがしばしば見受けられます。埋め合わせをするという意味で「また今度」というフレーズを出してしまうと、彼女の感情を逆なでするだけです。女性が今求めているのは、お祝いをするという“イベント”なのではなく、自分を大切に思ってくれているかという“感情”なのです。相手の気持ちに着目してあげるべきです。

■Good:「ゴメン! 今日記念日だったよね…… 遅くなるけど会いに行くよ!」

もしも彼がうっかり記念日を忘れていた場合は、とにかくまず「一言多く」謝るのが正解。申し訳ないという“謝罪の感情”を伝えるべきです。「仕事で忙しくて……」といった理屈や理由は必要ありません。そして「大事に思っている」という“気持ち”を伝えるべく、「何か美味しいものを食べに行こう」「遅くなるけど会いに行くよ」など未来の楽しいことに目を向ければOK。そうすれば、イラッとしていても機嫌を直してくれるはず。具体的にどうするつもりなのかを伝えれば、女性は安心するものなのです。

終わりに

女性と男性では、脳の使い方の傾向が異なっています。そのため、異性の考え方に対して時に困惑してしまうのは、仕方ないことなのです。だからといって男女のコミュニケーションが成立しないわけではありません。それぞれに得意な分野、不得意な分野があり、それを補い合うことで世の中は上手くいっているのです。ちょっとした「その一言」で関係が豊かになるのだとすれば、少し譲ってみるのも良いかもしれません。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。