これが現実。東京都下からいきなり恵比寿に住んでみた結果をレポする
25歳と8ヶ月の箱入りライターKが、生まれ育った実家(東京都23区外)をついに出て、都会のトップ オブ トップこと恵比寿に住むことに。2021年夏、なにかが変わりそうで変わらない日々と共に、“恵比寿住みの現実”をお届け。「住みたい街ランキング」上位の常連であり続けるその理由とは一体……!?
そもそも恵比寿を選んだ理由
ここから恵比寿住みの現実をあれこれ陳述する前に、なぜ都会のトップオブトップ恵比寿を選んだのかというと理由は一つ。職場から近いから。ただそれだけのことだったのだが、住むにつれて“憧れの場所”と“悲しい現実”とのギャップに直面する。
恵比寿住みの現実その①家賃が高いから実生活は地味になりがち
JRもあるし、東京メトロ日比谷線も通っている。ちょっと歩けば渋谷も代官山もすぐだし、どこに行くにもかなり便利な街・恵比寿。その反面、家賃が高いのが最大のウィークポイント。ワンルームのちょっといいところに住もうと思えば月々15万円はざらだし、良さげな物件を探すにもひと苦労。恵比寿住みの不都合な現実に、ファーストステップ・家探しで早速直面する。家賃、光熱費、生活費、食費(これが意外とかかる)で給料のほぼほぼを持っていかれるため、実生活では人生で初めての節約生活を強いられる。
恵比寿住みの現実その②憧れだったガーデンプレイスにはほぼ行かない
ミレニアム世代なら誰しもが釘付けになっていたドラマ『花より男子』の道明寺が放ったあのセリフ、「恵比寿ガーデンプレイス、時計広場1時」。そう、恵比寿ガーデンプレイスは田舎っ子だった私にとっては憧れの場所。あそこでいつか道明寺とつくしのようにデートできたら……なんて妄想していたものの、現実はそううまくいかない。こんなに家から近いのに、むしろ全く行かないのである。てかそもそも恵比寿ガーデンプレイスって、一体何? 道明寺どこおるん?
恵比寿住みの現実その③Uber Eatsのラインナップが神
おうち時間が長い今、困るのが食事。今まで実家では何も言わなくてもご飯が出てきていたのだが、ひとり暮らしを経験するとそのありがたみにやっと気づく。実家では母の夕飯作りをよく手伝っていたため、ご飯を作ること自体不得意ではないが、なんせ面倒臭い。献立を考えスーパーに行き、台所に立ってご飯を作る、という一連の行為がやけに面倒になる時がある。そんな日に頼るのが、Uber Eats(ウーバーイーツ)だ。
恵比寿に住む前からたまにUber Eatsを利用することがあったものの、東京都下と恵比寿ではラインナップの豊富さが比でない。表参道の名店焼肉や、食べてみたかったフレンチのお店まである。ついに、Uber Eatsのサブスクに入り、Uber Eatsに頼りきりの毎日だ。配達スピードは速いし、温かいうちに届けてくれるし、なんせ美味しいご飯が自宅でいただけるのだ。Uber様には頭が上がらない。
恵比寿住みの現実その④恵比寿に住んだからといって私生活がキラキラするわけではない
恵比寿に住んだことを周りに言うと、一歩引き気味に驚かれる。私もそれが正解のリアクションだと思う(笑)。恵比寿女子がCanCam7月号でも特集されるように、恵比寿にいる人=キラキラしたバリキャリ女子のイメージは、たしかにある。
ただ、私の場合そうではない。毎日家に篭り、ひたすら原稿を書き進め、夕方になったらスーパーに行くか、余裕がなければUber Eatsだ。そうなると一歩も外に出ない日もあるわけで、恵比寿住みの恩恵をまったく受けていない。休日はというと、優雅に朝活をして近くのフルーツサンド店で映えるサンドイッチとコーヒーを堪能するのかというと、そうではない。前夜の夜更かしがたたり、昼12時に起床。起きたら即Uber Eatsでマックをデリバリーし、食べ終わったらベッドで夕方までネットフリックス三昧。お腹が空いたらまたしてもUber Eatsでデリバリー。ここまで晒せばおわかりだろうが、恵比寿住みなのに実生活は終わっている。悲しくもこれが現実だ。
住めば都。恵比寿に一生を捧げる覚悟も
と、うっかり恵比寿在住を選んだばかりに日々直面している悲しい現実をお伝えしてきたが、住めば都。
最初は街のキラキラ感が性に合わないな、と思っていた恵比寿もなんだか今はすごく好きだ。恵比寿に一生を捧げてもいいくらい気に入っている。恵比寿の街に似合う女性になれる日はいつか来るのか……もしかしたらいつまでもこのままかもしれない。