人生を楽しむ達人になるための心理テクニック
人生にはさまざまな困難や苦労がつきもの。でも、それでも笑顔を忘れずに人生を楽しんでいきたいところ! そんなとき大切な発想があります。それはポジティブであるよう“心づくり”をすることです。そこで今回は、「人生を楽しむ達人になるための心理テクニック」をご紹介いたします!
■ハッピー予言が楽しい未来を現実化する
人は意識を向けた方向に向かって進んでいくという心理傾向があります。これを心理学において“予言の自己成就”と言います。これは他人に対してだけでなく、自分に対しても効果的なのです。自分に対する期待を叶ったかのように言い聞かせることで、結果としてその予言が成就してしまうことが多いのです。そしてそれが叶えば、人生はグンと楽しくなるはず。予言を言い聞かせるときのコツは、「今自分は〇〇になりつつある」という表現を使うこと。そうすれば、ネガティブな考え方のクセも修正されていくはずです。
■笑顔の練習が本当の幸せを引き寄せる
笑顔で明るい人と一緒にいると、自分もつられて笑顔になったといった経験はありませんか。これは“ミラーリング”という心理現象で、相手の表情が自分の表情に伝染することを指します。そのため、空元気でもいいので、笑顔でいることは人生を楽しむ上で非常に効果的なのです。あなたが笑顔でいれば、相手も自然と笑顔になり、その相手の笑顔がまたあなたを笑顔にする……。こういった笑顔のキャッチボールが起こると言えます。こうなると、もはやネガティブな考えになるほうが難しいというもの。鏡の前で笑顔の訓練をして、いつでも笑顔になれる癖をつけるといいでしょう。
■失敗やミスは成功体験で塗りつぶす!
心理学者バウアーは、情動(強い感情の動き)と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。つまり、感情と出来事は一緒に覚えられていると言うことです。そしてバウアーは、ポジティブな状態では楽しい記憶を思い出しやすく、ネガティブな気分のときには悲しい記憶を思い出しやすいと結論づけました。ネガティブな人の心理を見てみると、何かで失敗したときのイメージが強すぎて、選択を回避したり先延ばしにする傾向があると言えます。そのため、人生を楽しむにあたっては、常に自分が上手くいった成功体験を思い出せるよう、引き出しを持つようにしましょう。ミスした時などに思い出せば、楽しい気持ちで塗りつぶせるはずです。
■家の2か所にポジティブなフレーズを張り付ける
人生を楽しむためには、ポジティブな目標を掲げることがまず第一です。でも、目標を掲げるだけではダメです。それが頻繁に目に入るようにすることが大事なのです。そうして、潜在意識から自己肯定感を高めていくのがbest!それを張り出すのにおススメの場所はふたつ。ひとつ目はトイレ、ふたつ目はベッドの近くです。これらはどちらも自分が最もリラックスする空間ですよね。自然体のときに目に入る情報は、ネガティブなメンタルブロックを通過し、あなたの意識の中にしっかり入り込んでいくのです。あなたがこうなりたいという前向きな自分像を目立つ場所に掲げてみるといいでしょう。日を追うごとに楽観的に物事を受け止められるようになれます。
終わりに
幸せな人のほとんどは素直な人であると言えます。偏見や先入観を持たずに素直であれば、チャンスや出会いが広がっていき、楽しいことや面白いことと出会えるきっかけも増えていくからです。そのために大事なこと、それは「とりあえずやってみる」という姿勢。何ごともやってみないと、幸せも不幸もやってきません。ときにはネガティブなこともあるかもしれませんが、それが経験となり新たな幸福を呼びこんできてくれます。素直は武器なのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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