ニューノーマル時代は、オフィスでのコミュニケーション方法も「モヤモヤ」がいっぱい!
今までのコミュニケーション方法が通用しないこともあるニューノーマル時代、働いていてもモヤモヤすることがたくさんあります。そこで、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんにオフィスでのコミュニケーション方法について話を伺いました。
■先輩に声をかけても聞こえていないときは大声を出すべき? それとも肩をトントンすべき?
「ソーシャルディスタンス的にはどちらもNGです」
「コロナ禍の今はどちらもオススメはしません。先輩の視線に入る位置に移動できるのがいちばんいいのですが、難しい場合は、付箋に伝えたいことを書いてデスクに置くのもいいと思います。気持ちを伝えるには「言葉、行動、心」の3つの〝こ〟がそろうことが大事です。それがあれば誤解のないコミュニケーションが取れると思いますよ」
■相手を怒らせてしまったときに、会いに行くのは迷惑ですか?
「怒りを覚える相手に会いたい人はいません。まずはEメールでうかがってみては」
「マナーは相手の立場に立つことが大事。嫌な相手と会うために時間をさくなんて迷惑ですし、今は他社の人に来てほしくないと思う方も多いはず。まず、Eメールで丁重に事の次第やお詫びを書き『お許しいただけるのであれば直接お会いしたいのですが、ご都合いかがですか?』とうかがうことが大事だと思います」
■先輩とのチャットやSNSに「!」や「絵文字」を使っていいですか?
「関係性にもよりますが「!」はNG。絵文字は、文章のあとならいいと思います」
「社内でルールを決めるのがいちばんいいとは思いますが、わからないときは「!」は控えた方がいいと思います。「!」は自分の感情を強調して先輩や上司に伝える印象になってしまいます。一方絵文字はいいのではとも。文章の後ならジェスチャーと同じでより心が伝わると思います」
ニューノーマル時代でもコミュニケーションをとるときは、まず相手の立場に立って考えてみることがいちばん大事なんですね。CanCam2月号『進め!ニューノーマル時代の社会人』では他にも「イライラしている先輩に声をかけてもいいか?」や「風邪かなと思った時の正しい対処法ほう」などのモヤモヤの答えも聞いています。ぜひチェックして、新年からのお仕事に備えてくださいね!
参議院議員などの秘書業を経て27歳で独立。マナーの本質を説く、美道家・マナーコンサルタントとして年間100本以上のメディア、ドラマ、映画のマナー指導や監修を行う。
イラスト/カラシソエル 構成/西村真樹