職場での服装規定、ぶっちゃけどう思う?「パンプス義務付け」抵抗ありは6割

職場での服装規定、ぶっちゃけどう思う? 「パンプス義務付け」抵抗ありは6割

突然ですが、みなさんの職場に服装の規定はありますか? それぞれが好きな格好をできるところもあれば、頭のてっぺんからつま先まで全員同じ! という会社もありますよね。その規則を良いと思うかも、悪いと思うかも状況によりけり。

そこで今回は、10代~50代の女性を対象に「職場での服装規定」に関するアンケート調査を実施! その結果をご紹介します。

 

みんなの職場の服装規定 4選

まずは、働いている方を対象に「職場にはどのような服装の規定があるか」について伺いました。ここでは、複数の回答を集めたものを項目別にお届けします。

 

■髪

「髪色」「黒髪」「髪形」

「髪の色を派手にしない」(21歳・フリーター)

「黒髪、髪は束ねる、前髪は留めるまたは眉毛までカット」(25歳・会社員)

 

頭髪に関する指定って、求人を見ると意外と多いですよね。街行く人を見渡してみても、黒髪や茶髪が多いのもうなずかるかも。統一感や誠実さを表せる一方で、生まれつき色素が薄い方や外国人の方には負担になってしまう可能性があるため、厳しすぎるのも問題になりそうです。

 

■制服

「制服」(回答多数)

「調理服」(22歳・会社員)

 

制服があると、何を着ていけばいいか迷わずに済むため楽だと考える方もいるよう。一方で、自分で洗濯をする必要がある人からは「借りているものだから、洗濯中にほつれたりしたら怖い」という意見もあり、自分で管理をすることに不安を感じている方もいらっしゃるようです。

 

■華美でないもの

「華美でないもの」(回答多数)

「派手なのはだめ」(48歳・パート)

 

学生時代の校則でもたびたび目にした「華美でないもの」という規定。気持ちはわからなくはないけれど、ざっくりしすぎていて正直困りますよね。何が良くて何がだめなのかの基準が人によって異なってしまいそうです。

 

■それぞれの仕事に適した服装

「特に縛りはないが、スーツに近いかっこうのほうがよりベスト」(56歳・自営業)

「動きやすいかっこう」(42歳・パート)

「オフィスカジュアル 」(27歳・会社員)

「ジーンズでもキレイめなら問題なし。ダメージデニムにビーチサンダルはNG」(35歳・会社員)

 

デスクワークならオフィスカジュアルやスーツ、動くことが多い仕事なら動きやすいかっこうなど、それぞれの仕事に適した服装が規定されているよう。細かすぎる規定はうっとうしく感じますが、仕事内容に支障が出ないためだと考えると納得が出来る気もしますね。

 

勤め先によって服装の規定は様々であるものの、以上の4つが主なものとして挙げられるよう。さらに、コンセプトを売りにしているお店で働く人からは、「メイクやアクセサリーなど、細部にわたるまで決められている」というコメントをいただきました。世界観を作るためには、細かいこだわりも必要になってくるようです。

 

服装について、指摘を受けたことはある?

次に、「職場で服装について注意を受けたこと」についても質問したところ、全体的な傾向は見られませんでしたが、以下のような声が寄せられました。

 

「スカート丈について指摘された」(26歳・契約社員)

「ちょっと派手目の服を着ていったら、ギャルじゃあるまいしといわれた」(29歳・専業主婦)

「昔の職場で、ヒールの音がうるさいと言われた」(34歳・会社員)

「髪色が明るいと注意された」(25歳・会社員)

「リップの色が薄い、化粧をしているように見えないと指摘された」(24歳・会社員)

「マニキュアの色が派手だと言われた」(47歳・専業主婦)

 

前述した「服装の規定」に「華美でないもの」があったように、派手めな服やマニキュア、髪色などは注意される対象になってしまうよう。一方で、「リップの色が薄い」と言われた方もおり、両者の中間を見極めるのが難しそうです。

 

「パンプスの義務付け」には66%が「抵抗を感じる」

【グラフ】パンプスの義務づけ、どう思う?

2019年に始まった#KuToo運動をきっかけに、より広く知られるようになった職場におけるパンプスの義務付け問題。服装規定に関連して、「職場でパンプスの着用が義務付けられるとしたら、どう感じるか」について質問してみたところ、「抵抗を感じる」が66%、「特に気にならない」が34%と、パンプスの義務付けに抵抗を感じる方が6割以上を占める結果となりました

パンプスについてどのように感じているのかがわかったところで、気になるのはやっぱりその理由。これについても詳しく聴いてみました! 

 

「抵抗を感じる」派の理由 4選

■足が痛くなる

「ヒールは辛い」「疲れる」(回答多数)

「パンプスは靴擦れしやすくて苦手」(20歳・大学生)

「ヒールは外反母趾で少し辛い」(26歳・フリーター)

「明らかな足への負担」(32歳・公務員)

「足が痛くなるので履きたくない」(22歳・公務員)

 

圧倒的に多かったのは、「足が痛くなる」「疲れる」という意見。つま先の方が狭くなっていて、なおかつヒールで体重がかかるため足への負担が大きいですよね。また、「足幅が広いので、自分の足に合うパンプスが見つからない」(18歳・高校生)という声も寄せられました。

 

■普段履かないから

「普段ヒールは履かないから」(回答多数)

「スニーカーを良く履くので長時間ヒールはきつい」(21歳・フリーター)

「足に負担をかけたくないので普段スニーカーを履いているから」(16歳・高校生)

 

普段スニーカーをよく履く人からしてみたら、パンプスを長時間履くのって辛いですよね。急に「パンプスを義務化します」なんて言われても、正直困ってしまいそうです。

 

■仕事に支障が出る

「仕事上、パンプスでは仕事できない」(42歳・パート)

「動きづらくて仕事に支障が出るから」(33歳・専門職)

「パンプスを履いてする仕事ではない」(48歳・パート)

 

職種によっては、パンプスだと仕事に支障が出てしまうよう。動き回る必要がある場合、パンプスだとどうしてもスニーカー等に比べてアクティブに動くことが難しくなってしまいますよね。仕事と服装があっていないという点では、本末転倒になりそうです。

 

■女性だけ強制は理解できない

「女性だから、という理由は納得出来ない」(26歳・大学院生)

「男性もパンプスなら構わない。女性のみであるならば、なぜ男性と同じような革靴ではダメなのか、差異を求める理由がないから」(24歳・会社員)

「女性だけ出血を伴ったり、ヒールで足に痛みを感じるような靴を履くことを強要される意味が分からないです」(23歳・フリーター)

 

自分で選択してヒールを履くなら良いけれど、女性だからという理由で義務付けられるのは納得できませんよね。なかには、「義務付けようとしている人は、一週間でもいいから毎日パンプスを履いて過ごしてみてほしい」(47歳・パート)という声もありました。

 

「特に気にならない」派の意見 3選

■慣れているから

「普段から履いているから」(回答多数」

「普段から7cm以上のピンヒールなので」(35歳・会社員)

「普段からパンプスが義務付けられているから」(26歳・会社員)

 

普段からパンプスを履いていたり、義務付けられていたりする場合には特に気にならないよう。確かに、普段履いている靴を義務付けられても、生活に変化は訪れなそうですよね。また、「ヒールのある靴が好き」という意見もいくつか見受けられました。

 

■決まったことなら仕方ない

「履きなさいと言われたら受け入れます。1日座っているので窮屈さはあるけれど支障はないから」(25歳・会社員)

「それが制服なら従う」(33歳・会社員)

「容姿もサービスや礼儀、マナーに含まれるなら異論はない」(25歳・専業主婦)

 

会社側からパンプスの指示があった場合には、受け入れるという方も。また、理由なく義務付けられるのは納得がいかないけれど、しっかりとした理由がある場合にはOKという方もいらっしゃいました。

 

■見栄えが良いから

「足がきれいに見えるパンプスのほうが良いと思う」(56歳・自営業)

「脚は疲れるが、パンプスを履いているとかっこいいし、仕事がデキるように見える」(30歳・専業主婦)

「スーツにはパンプスしか似合わない」(27歳・会社員)

 

確かに、ヒールのあるパンプスを履くと、足が綺麗に見えたりキャリアウーマン感を出せたりしますよね。ヒールを履くと気が引き締まる! という方もいらっしゃるのではないでしょうか。視覚的な面から考えると、メリットがありそうです。

 

パンプスの義務化についてどう思うかは、それぞれの足の状況や普段から履いているかにもよる模様。企業ごとに事情は異なりますが、個々人の希望に合わせて靴が選択できような制度が広まると良いですね。(平田真碧)