年末年始がブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法

年末年始がブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法

年末年始と言えば、子供時代は比較的楽しい思い出やポジティブなイメージがある人が多いかもしれません。しかし成人し、あるいは都会へ出たり、社会で働くようになってから少しその様相が変化しつつあると感じる人も少なくないのでは。もしかすると、年始がブルーになっていませんか。そこで今回は、「年末年始がブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法」をご紹介いたします。

■実家帰省による自分への干渉

今年はさておき、まとまった休みが取りやすい年末年始は実家へ帰省するという人も多いでしょう。でも、そこでいろいろ気をつかったり、親戚づきあいに疲れてしまったりして、気分が年始からブルーになってしまうというケースも。たとえば、みんなと同じ幸せを求められる周囲の圧力や、保守的な共同体の中で「結婚の話」や「結婚生活のこと」をせんさくされる場合も。そんな自分のライフスタイルへの干渉が、あなたの心を疲れさせる原因になることも少なくありません。適当に答えて聞き流すようにしましょう。

■休んでいることに罪悪感を覚える

帰省するほうもブルーかもしれませんが、その反面で帰省されるほうもそれなりにストレスがかかるということも。しかも帰省しないという連絡を入れないと、心配や文句を言われる場合も。実家に帰省すると、料理上手の母親がおせち料理を用意するのがプレッシャーになったり、ダラダラと休んでいることに罪悪感を覚えることもあります。結果、どうであっても心から年始を楽しめない、むしろ申し訳ない気持ちになりブルーになってしまいます。開き直って楽しんだほうが吉です。

■冬季性うつによる年始ブルー

冬という季節には心を元気なくさせる魔物が潜んでいます。それが「季節性感情障害(季節性うつ)」です。これは特定の季節、特に日照時間の短い冬に限り、うつ病に似た症状が現れる現象の一種。やたら眠い、体がだるい、楽しくないなどの様々な症状があるとされます。そのため、冬の季節の真っただ中である年末年始は、何となく心が元気にならずにそのままブルーになってしまうことも少なくありません。それを克服するには日照(お日様に当たる)時間がカギに。早起きをして太陽の光を浴びてみましょう。多少は緩和されていくはず。

■年始後こそ楽しいことをたくさん用意しておく

年末年始は多くの日本人にとって特別感があります。いわゆる“ハレの日”というもので、年末年始への期待感が高まるのです。特別だからこそ気持ちや行動が盛り上がってしまう人もいるでしょう。でも、そんな期待感が時間とともに薄れいき、またいつもの日々がやってくると、たまらなく寂しく感じる人も少なくありません。そんな寂りょう感が、年始ブルーの引き金になる可能性も。年末が終わり年始が始まった後にも、楽しいことをたくさん準備しておきましょう。そうすることで年始も楽しい気分でスタートできるはずです。

本来は年末年始をゆっくり過ごすことで、年始スタートへの英気を養うのが本来的な過ごし方だったのかもしれません。しかし働く人にとっては、帰省することによる年末年始疲れからやる気がなくなったり、楽しもうという気持ちを充足させ過ぎることで、逆に三が日終わりに働く気力がそがれることも。年始はあえて“何もしない”という心持ちを持つことも大切な場合もあるのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。