【47都道府県】自慢の魚郷土料理
食欲の秋♡日本には美味しいものがたくさんありますが、日本人としてやはり欠かせないのが「魚」ではないでしょうか。旅行に行っても「魚」にまつわるグルメをいただくことはかなり多いですよね。
他県の人に自慢できると思う郷土の魚料理があると思うか、マルハニチロが1000人の方にアンケート調査を行ったところ、49.4%の人が「ある」と回答。やはり島国である日本人にとって魚料理は身近なものであり、地域ごとにその文化が根付いているようです。今回は各都道府県に自慢できる魚料理をご紹介します。
◆北海道・東北
北海道 サケのちゃんちゃん焼き
青森県 マグロの刺身
岩手県 いちご煮
宮城県 はらこ飯
秋田県 ハタハタ鍋
山形県 タラのどんがら汁
福島県 メヒカリの天ぷら
北海道の「サケのちゃんちゃん焼き」は鮭とみその旨みで野菜がたっぷり食べられる定番メニューだそう。
岩手県の「いちご煮」は「いちご」を使っているわけではなく、ウニとアワビを潮汁に仕立てたもの。 アワビの淡いブルーを帯びた乳白色の汁の中に、黄金色のウニが入った様子が「朝靄の中に霞む野いちご」のように見えることから「いちご煮」と呼ぶようになったそうです。
◆関東
茨城県 あんこう鍋
栃木県 モロの煮付け
群馬県 ワカサギの天ぷら
埼玉県 アユの塩焼き
千葉県 なめろう
東京都 江戸前寿司
神奈川県 生シラス丼
栃木県の「モロの煮付け」のモロとは方言でサメのことを指します。サメと言えばフカヒレやすり身のイメージが強いかと思いますが、栃木県ではスーパーなどではサメの赤い身をフライ用、白い身を煮付け用として販売しているそうです。もろ自身は白身魚のようにあっさりとしていますが、サクッとした衣をまとったフライは鶏肉のような味で親しまれているそうです。
◆北陸・甲信越
新潟 甘エビの刺身
富山県 寒ブリの刺身
石川県 ノドグロの刺身
福井県 カツオのたたき
山梨県 アワビの煮貝
長野県 アユの塩焼き
暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる日本海は、魚のエサとなるプランクトンが繁殖し豊かな魚場となります。良い魚場で上がった魚を日本一早く届ける為に、金沢中央卸売市場のセリ開始時間は午前3時半と、日本で一番セリ開始時間が早い市場です。美味しい魚が鮮度良く届くからこそ、刺身の美味しさも格別なのかもしれませんね。
◆東海
岐阜県 アユの塩焼き
静岡県 桜エビのかき揚げ
愛知県 ウナギのひつまぶし
三重県 伊勢エビの寿司
桜エビは世界的にも珍しい生物といわれており、日本では唯一静岡県の駿河湾だけでしか水揚げされないことをご存知ですか? カラリと揚がってサックサクの歯ごたえと桜エビの一匹一匹から出る旨みが最高の「桜エビのかき揚げ」は静岡県でしか食べれない味です。
◆近畿
滋賀県 鮒寿司
京都府 ハモの落とし
大阪府 フグのてっちり
兵庫県 イカナゴのくぎ煮
奈良県 サバの柿の葉寿司
和歌山県 マグロの刺身
大阪府の「フグのてっちり」とはフグ鍋のこと。フグは強烈な毒をもっており、それに「あたると死んでしまう」ことから、「鉄砲」と呼ばれていました。また、昆布だしや熱湯で煮ながらポン酢や醤油に薬味を加えて食べる鍋のことを「ちり」といい、「鉄砲のチリ」から、「てっちり」になったといわれています。
兵庫県の「イカナゴのくぎ煮」とは、醤油・砂糖・生姜で煮詰めたもので、できあがりが折れた釘のように見えるためこう呼ばれています。ご飯のお供として親しまれている魚料理です。
◆中国
鳥取県 あご野焼き
島根県 ノドグロの煮付け
岡山県 ママカリの酢漬け
広島県 カキの土手鍋
山口県 フグ刺し
山陰地方では飛魚を昔から「あご」と呼んで親しんできました。初夏に山陰沖を北上する脂ののった鮮度の良いあごのすり身を主原料に、地酒等で独特な味付けをし、焼き上げたものが「あご野焼き」です。ちくわを巨大にしたような形状でこしがあり、色は黒く、かじるとあごの旨みと酒の香り、そして歯ごたえと焼きの香ばしさが絶品です。
「ママカリ」とはニシン科の海水魚サッパの、岡山近辺での呼び名で、その味があまりおいしいため、自分のところのご飯を食べつくしてしまい、隣から「まま(飯)」を借りるほど食が進むという意味で名づけられたそう。味はイワシより淡泊で特有の風味をもっていて、酢と味の相性がよい魚です。
◆四国
徳島県 鳴門鯛の刺身
香川県 オリーブハマチの刺身
愛媛県 鯛めし
高知県 カツオのたたき
タイの中でもとりわけ渦潮で有名な鳴門海峡の激しい潮流のなかで育ったものは、「鳴門鯛」というブランド名でよばれています。 激流に揉まれたため身が引き締まっており、分厚く歯ごたえがあることが特徴です。
「オリーブハマチ」とは、香川県産を主としたオリーブの葉の粉末を添加したエサを規定の回数与えて飼育した養殖ハマチのことをいいます。これにより臭みのないさっぱりとした味わいが得られます。県魚である「ハマチ」と県花・県木である「オリーブ」のコラボレーションは香川県ならではの特産品といえますね。
◆九州・沖縄
福岡県 ごまサバ
佐賀県 イカの刺身
長崎県 マダイの刺身
熊本県 タチウオの刺身
大分県 関サバの刺身
宮崎県 カツオの刺身
鹿児島県 キビナゴの刺身
沖縄県 グルクンのから揚げ
鹿児島県の「キビナゴ」は体は美しい銀色で、中央には色鮮やかな青色の帯模様が走っています。その見た目から方言で「帯(キビ)」の「小魚(ナゴ)」という名前がついたと言われています。鹿児島では手開きした刺身を菊の花にかたどって並べる「菊花造り」が有名で、味だけでなく見た目の美しさも楽しめます。
沖縄の「グルクン(タカサゴ)」は沖縄県の県魚ともなっており、釣りはもちろんのこと、安くて美味しい魚として食卓でも親しまれています。白身の淡泊な味で唐揚げや刺身・塩焼などに利用されるほか、かまぼこの材料としても用いられています。
同じ「お魚グルメ」といっても都道府県によってさまざまなものが挙がりました。いつか現地で制覇してみたい…なんて、夢が広がりますね♡(山口彩楓)