同僚や友達に使える!モメずにそれとなく自分の意見を伝えるテクニック
言いたいことがあるのだけど、それをストレートに伝えるとカドが立つかもしれないし…… そんな風に思ったことは、誰にでもあるはず。そんなときに、口ごもったままだとさらに印象を悪くしてしまう場合も。どうすれば相手に伝わりやすくなるのでしょう。
そこで今回は、「それとなく自分の意見を伝えるテクニック」をご紹介いたします。
■目が合ったら”感情に合った表情”を見せる
言葉以外で自分の気持ちを相手に伝える上で、一番簡単なのは目線と表情。目線を合わせて相手の関心を引き寄せ、目が合ったら伝えたい内容に合った表情をつくってみましょう。どんなに目で訴えていても、表情が伴わなければ何を言いたいのか分かりません。そこで表情のトレーニングをしてみましょう。
心理学者ポール・エクマンの表情理論を参考にするとやりやすいと言えます。鏡を見て爽やかな喜・怒・哀・楽それぞれの表情を作り、それを習慣化させれば自然と表情が顔面に固定されます。視線とコンビネーションで言いたいことを伝えられるようになるはずです。
■「もしも私があなただったら」の仮定で話す
相手に自分の気持ちを伝えるのに有効なテクニックと言えば、イエス・イフ法があると言えます。これは「もしも○○ならば□□」という仮定を提示することで相手にシチュエーションを想像させることで、あなたの心境を想像しやすくなるという心理テクなのです。
特に「もし私があなただったら……」と切り出して話をすれば、相手は自分のことを考えてくれていると感じ、あなたの気持ちを慮ってくれるはずです。
■第三者が言っていたという体で話す
自分で言いたいことをなかなか言えないときってありますよね。そんなときに使える心理テクがウィンザー効果。これは、直接相手に言いたいことを言うのではなく、間接的に第三者が言っていたと強調することで、相手に強く意識させられるという心理効果。人づてのほうが受け取る内容が強調されるのです。
「最近同じ部署のみんなが○○だって言ってたよ」といったように、誰かを経由してもしくは周囲を味方につけて伝えるようにしてみましょう。思ってよりも効果的なはず。ただし、個人攻撃にならないように気をつけて。
■身振り手振りをややオーバーにして会話をする
自分の意見を相手に伝えるのが上手な人のほとんどは、身振り手振りが大きいことが多いです。なぜなら相手の視界上で、手や物を動かすことで私はこう思っていますと相手に印象づけられるからです。これをノンバーバルコミュニケーションの効果と言います。
相手の話に対する相づちなども、ややオーバー気味に返してみましょう。きっと相手はそれを忘れられなくなるはずです。うつむいて控えめに話すよりも、身振りやしぐさだけでも大きくしてみましょう。きっとあなたの意見を察してくれるはずです。
言わなくてもわかるというのは、昔からある慎み深い日本人の姿勢だと言えます。しかし、やはり言いたいことや言うべきことは明確に伝えることが大切です。ちょっとした思い込みや誤解が、大きな溝をつくってしまう可能性も少なくないためです。特にビジネスシーンでは、報告・連絡・相談は必須のスキル。あくまで気持ちをそれとなく伝えるシーンにおいて、有効なテクニックであると心得ておきましょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。