傷つきやすいあなたへ。人間関係で過度にショックを受けないためのセルフコントロール

傷つきやすいあなたへ。人間関係で過度にショックを受けないためのセルフコントロール

女性

過去のトラウマとも言うべき出来事は、なかなか受け入れられず長く引きずることも少なくありません。そんなとき、どうすればそこから解放されるのでしょうか。そこで今回は、何かと“傷つけられた”“裏切られた”とショックを受けすぎないためにするべきことをご紹介いたします。

 

■ショックを受けたことを否定しない

過度に傷つけられたり、裏切られたと感じた気持ちが大きければ大きいほど、それに対する否定が強くなります。その結果、心は傷つき痛んでしまいがちに。

そのため、無理して現実を受け入れようとしない方がいい場合も。自分がショックを感じるのも無理はない、あるいは、ただ時が過ぎるのを待つなど、心的ダメージを受けたことをただ受け入れることが大切なのです。この段階では何とかしようとしなくても大丈夫です。

 

■怒りを感じることを許す

カップル

あなたの中で加害者がはっきりしていれば、その人に対して明確な怒りが湧いてくるでしょう。また、原因が自分であれば、激しく自己攻撃を繰り返してしまいます。しかし、天災やある種の病気など、攻撃する相手がはっきりしない場合は、この世の中全体にその怒りを向けるようになってしまいます。

怒りはその奥に感じたくない感情があり、その感情を隠すために怒りを向けるのです。そのため、怒りを感じること自体を許すのが、とても重要になってきます。

 

■罪悪感を謙虚に受け止め懺悔する

ショックを受けすぎないためには、自分の感情と向き合うことがとても大切です。しかし、罪悪感などの負の感情を見たくないので、ついつい心の中で抑圧してしまうものです。そこで、謙虚に懺悔をするような気持ちでいると、心は救われやすくなります。

罪悪感を持つことは自然なことで、誰にでも起こりうるもの。自分も他の誰も悪いわけではないのです。罪悪感を心の中に持ったままだと、周囲の対象にそれを投影してしまうのです。

 

■「気持ちの変化」を「いいことだ」と思えること

女性

できごとそのものや、その後の気持ちの変化を受け入れていくと、自然と心が立ち直り元気になっていきます。これはいわば、死と再生のプロセスで、ショックを受けたとしてもそれを乗り越えて新しい自分として生まれ変われるのです。

そうなれば、つらいできごとからも何かを学び、成長していることに気づけるようになれます。そしてさらに、その苦しい出来事にも感謝することができるようになっていくのです。

 

過去のつらい出来事やショックを否定する必要はありません。そしてそれに対する自分の怒りや罪悪感を手放すようにしましょう。時間はかかっても大丈夫。いずれジョークやユーモアに変えていけるようになります。そうなったときに、不思議と新しい自分に生まれ変わったかのような感覚を覚えるはず。それこそが過去のショックを緩和するための、生まれ変わりの心理的プロセスなのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。