オンライン授業の落とし穴は「バイトができない」「友だちができない」!?
新型コロナウイルスの影響により、今年度から多くの大学で導入されたオンライン授業。導入直後は環境が整っていない学生がいたり、大学側も十分仕組みを把握していなかったりと、さまざまな面で混乱がありましたが、今はずいぶん慣れたという人が多いのではないでしょうか。そして、慣れてくるといい面・悪い面両方が見えてくるもの。
そこでCanCam.jpは、前期(春学期)を終えた現役大学生を対象に「オンライン授業のメリット・デメリット」に関する調査を実施。今回はオンライン授業に感じるネガティブな面、デメリットをまとめてみました! 思わず「あるある!」と共感してしまうような意見があるはず!
オンライン授業のデメリット 5選
■課題が多い
「例年は出席重視でほとんど課題の出ない授業でも、毎回課題が出るようになった」(法学部・3年男子)
「毎週の課題にプラスして期末レポートもそれぞれの授業であるから、徹夜続きの半年でした」(理工学部・2年女子)
こちらの意見はかなり多くの人から寄せられたもの!
ただでさえ営業が制限されてバイトのシフトが少なくなっているのに、課題が多すぎてなかなかバイトにいけず、生活が苦しいという声も多数……。学生の反応が直接見えなかったり、学校でテストが実施できない分多くの大学で課題が多くなる傾向に……。一つの授業だけだったらそれほど負担にも感じませんが、10人の先生から課題が出たらとんでもない量になりますよね。なかには週2ペースで徹夜をしていた方もおり、体調が心配になってしまいます。
■友達ができにくい
「地方から東京の大学に進学して、友達が1人もいない状況なので、キャンパスで話す機会がないのはしんどいです」(経営学部・1年男子)
「今までは授業をきっかけに仲良くなるパターンが多かったのですが、今年はZoomで話す程度なので全然人脈が広がらない!」(社会学部・3年女子)
特に1年生にとっては死活問題。家で一人で受けていると、なかなか友達ができない!という声が多数。入学したばかりの1年生にとっては辛い状況ですよね。ディスカッションをする授業があったとしても、雑談をする時間はないため相手を知ることは難しいようです。
■スケジューリングが大変
「気を抜くとどんどん未視聴の授業がたまってしまうので、自分を律するのが大変!」(経済学部・3年男子)
「課題が大量にあるため、いつ何のレポートをやるのかしっかり管理しないと後々苦しみます」(理学部・2年男子)
時間割の融通がきくというメリットがある一方で、自分でスケジュール管理をしないと後々自分の首を絞めることに…。夏休みの宿題は最終日にまとめてやるタイプの人は、かなり大変な思いをしているようです。
■目が痛くなる
「ずっと画面を見続けているので、授業が終わった後は温めたタオルが欠かせません」(政治学部・1年女子)
「授業だけでなく課題もパソコンで行っているため、着々と目が悪くなっていっているような気がします」(理工学部・3年女子)
今まで一日中パソコンを使用するという経験がなかった人にとって、画面を見続けることはかなりの負荷になるよう。授業の合間や終了後にしっかりとケアをすることが重要になりそうです。
■通信障害
「Zoom授業のときにネット環境が悪くなってしまい、途中退室をせざるを得なくなってしまいました。授業についていけなくなるのではないかと不安でした」(法学部・2年女子)
「普段はレポートを提出したり連絡を受け取ったりするために使っている大学のサイトで動画配信がされることになったのですが、何万人もの在学生が一気にアクセスしたためサーバーダウン。授業が見れない日が何日か続きました」(社会学部・3年女子)
「対面授業ならこんなことなかったのに!」という状況が一番つらいですよね…。通信障害を考慮してくれる先生がいる一方で、気づいたら欠席にされてた…という人も。自分ではどうすることもできないのが悲しいところです。
オンライン授業になって時間に余裕ができるかと思いきや、その逆であることも少なくないよう。これから先の対応は学校によって異なりますが、身体のケアをしつつコツコツと取り組むことが必要になりそうです。(平田真碧)