曇りの日は日焼け止めを塗らなくてもいい?家にいるときの正しい紫外線対策

マスク焼けに要注意!夏シーズンの正しい紫外線対策


めがねマスク
(c)Shutterstock.com

いよいよ梅雨シーズン目前。気温も上がって紫外線が気になる季節がやってきます。特に今年は、外出自粛中のお家での紫外線対策や、マスク焼け対策など、例年とは違ったポイントに気をつけなくてはなりません。そこで今回は、資生堂研究員の中西紘美さんに、日常生活で心掛けるべき梅雨時期から始める紫外線ケアについて伺いました。

紫外線に関する素朴な疑問にスキンケアのプロがアンサー!


「マスクしているときの日焼け対策は?」「曇りの日は日焼け止めを塗らなくても平気?」などなど、この時期ならではの紫外線ケアに関する疑問をQ&A方式でご紹介!

Q.マスクをしていれば、日焼け止めは塗らなくても大丈夫でしょうか?

A.「マスクやサングラス、時計などをしていると、肌が隠れている部分と、そうでない部分の紫外線の当たり方に差ができ、ムラやけの原因になります。マスクで覆っていても、隙間があったり、マスクの種類によって完璧に紫外線を防げない可能性もあるため、マスクで隠れる部分も忘れずに紫外線ケアを行いましょう」(中西さん)

Q.梅雨や曇りの時、日焼け止めを塗らなくても問題ないでしょうか?

A.「答えはNOです。晴れの日の紫外線量を100%とした場合、曇りの日は約65%、雨の日でも約20%の量の紫外線が降り注ぎます。太陽が見えなくても、紫外線は存在しています。屋外での日焼けの主な原因である『レジャー紫外線』とも呼ばれるUV-Bは、春から夏にかけてピークを迎えます。梅雨時期のうっかり日焼けを防ぐためにも、日常的に日焼け止めを塗る習慣をつけ、紫外線を予防しましょう」(中西さん)

Q.一日中家で過ごす時は、日焼け止めは使わなくてよいでしょうか?

A.「生活紫外線と呼ばれるUV-Aは、雲や窓ガラスも透過し、シワやたるみの原因となりま室内や車内で過ごす際も、油断せずに日常的に日焼止めを塗ることが大切です。換気のために窓を開ければ、その分紫外線が届きやすくなります。また、紫外線が地表に届くのは、昼間だけではありません。紫外線量は、朝7時ごろから徐々に増えはじめ、朝9時には急増します。正午前後にピークを迎えた後は、だんだんと量は減っていきますが、夕方になってもゼロにはならず、午後の遅い時間まで残っています。洗濯物を干す、ベランダで水やりをするなど、短時間であっても紫外線を浴びる場合は、紫外線対策をきちんと行いましょう」(中西さん)

 

Q.日焼け止めを塗るのが、習慣化できません。

A.「『朝のスキンケアの最後は、UVカット効果のある乳液や化粧下地で締める』をルーティンにすると、習慣にしやすくなります。また日焼け止めを塗るのが面倒という方は、手軽に塗布できるスプレータイプの日焼け止めを常備し、気づいたら塗布するのがおすすめです。最近はジェルタイプなど、すっと肌になじみ、ぬり易く心地いいテクスチャーの商品もあるので、自分の好きなタイプの商品を選び、紫外線ケアの時間をストレスなく備えましょう。」(中西さん)

 

Q.紫外線から肌を守るために効果的な色はありますか?服装を選ぶ際の参考にしたいと思ってます。

 

A.「紫外線を防ぐ効果が高いのは、淡い色より濃い色、また素材も厚地のほうが紫外線を防ぐ効果は高くなります。素材によってもUVカット率が違うので、それぞれの素材の特徴を知り服装を選ぶとよいでしょう」(中西さん)

 

窓を開けると紫外線が届きやすくなったり、色によって紫外線を防ぐ効果に差があったり、知らなかった知識を得られた方も多いのではないでしょうか? 美しく健康な肌でいるためには、日頃から正しい紫外線対策をすることが大切です。この記事を参考にして、夏に負けないお肌を目指しましょう♡(谷夏帆)
教えてくれたのは……

中西紘美さん(資生堂グローバルイノベーションセンター主任研究員)
スキンケア商品を中心に数多くのブランド・商品の情報開発に従事。さまざまな分野の肌研究やスキンケア商品を知るエキスパート。現在はアネッサブランド担当として紫外線ケアに関わる商品開発に従事。

 

「いまだから大切にしたい、毎日のこと。」Webサイト

https://corp.shiseido.com/jp/company/announcement/

 

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