めっちゃ強そう…!「御強」読めたらすごい
「円やか」「態々」「荒らげる」……などのように、使われている漢字自体は難しくないのにいざ読もうとするとわからない……そんな日本語って結構ありますよね。
そんな「簡単そうに見えてなんのことかわからない漢字」の中から今回出題するのはこちら!
「御強」という漢字。みなさん読めますか? 「強い」という漢字に敬語でよく見かける「御」がついてなんだかとても強そう……。字面からは推測しにくいので意味を確認してみましょう!
デジタル大辞泉(小学館)によると、「御強」の意味は
1 《「こわめし」をいう女房詞から》赤飯 (せきはん) 。現在では、もち米に小豆 (あずき) 以外の豆や栗 (くり) 、山菜などを入れて炊いたものもいう。
2 人をだますこと。
と解説されています。
2の意味はあまり馴染みがありませんが、1から正解が分かった人も多いのではないでしょうか。
赤飯の別名といえば……? 正解はコチラ!
「御強」は「おこわ」と読みます! みなさん正解できましたか?
ちなみに「強い」は「つよい」だけでなく「こわい」とも読み、「storong」の意味を持つ「つよい」に対して「こわい」は「固い・堅い」の意味を持ちます。
でも「おこわ」ってもちもちしていて固いイメージはないですよね。なのになぜこのような名前になったかというと、江戸時代にご飯を「炊く」習慣が生まれる前は、主に主食のご飯はお粥にして食べていたそうです。いまでもめでたい時におこわを食べるように、当時も特別なときに食べるご馳走でした。普段の主食であるお粥に比べたら確かに固いといわれるのも納得ですね!(山口彩楓)