体を動かすにもダイエットを始めるにも、ちょうどいい気候になってきました。でも、もう一度考えてみて! 本当に単に体重を落とすだけでいいの? きれいとスリムを両立させるには? 基礎の基礎をお勉強してみましょう。
野菜だけのダイエットはもう卒業。からだの代謝を上げることから心がけて
カロリーを計算するだけのダイエットはもう終わり。これからの正しいダイエットは、必要な筋肉をつけ、体の代謝を上げていくこと。そうすれば、リバウンドもしにくくなって、スリムな体型をキープできるようになります。
筋肉をつけるのに必要なのが、たんぱく質。お手軽なプロテインドリンクなどもありますが、普段の食事でたんぱく質をとれたらそれがいちばん。たんぱく質は肉だけでなく、魚や卵、豆腐に多く含まれています。脂肪分が気になる場合は、ささみやヒレ肉を選べば大丈夫です。
体の「素」になるたんぱく質。そもそもたんぱく質ってなに?
わたしたち人間の体のほとんどは、たんぱく質でできています。たとえば、皮膚、内臓、髪の毛、爪……。さらに、そのたんぱく質の素は「アミノ酸」です。アミノ酸は20種類あり、そのうちの9種類は体のなかで作ることができないアミノ酸(必須アミノ酸)。このうち1種類でも欠けてしまうと、体のタンパク質合成はうまく進みません。9種類のアミノ酸がそろっていることが重要で、これを数値化したのが「アミノ酸スコア」。必要な栄養素がそろっている状態が100です。
代表的な食品のアミノ酸スコアは以下の通り。
<アミノ酸スコア>
◆鶏卵・・・・100
◆牛乳・・・・100
◆あじ・・・・100
◆さんま・・・100
◆さわら・・・100
◆牛肉・・・・100
◆鶏むね肉・・100
◆豚ロース・・100
◆木綿豆腐・・82
◆納豆・・・・84
◆プロセスチーズ・・・91
◆精白米(ごはん)・・・65
◆うどん・・・41
卵や魚、肉が良質なたんぱく質だといわれるのはこの表を見ればすぐにわかりますね。でも、アミノ酸スコアが低くても、高いものを組み合わせることで全体の栄養価はアップ。「食事はバランスが大事」といわれるのは、こういう理由なのです。
★スリムの法則「秋こそ食事でからだづくり!~良質たんぱく質って!?~」
ダイエットといえば、まず野菜を…とお手軽に考えがちですが、たんぱく質をとることを忘れずに。きれいとスリムの両立は、そこがスタートだといえそうです。
★結局どっちがやせるの?「カロリー制限vs糖質制限」ダイエット