今の彼氏と結婚したいなら、やっておくべき「長続きテクニック」
付き合っていて、この人と結婚したい! そう思えたとしたら、とても素晴らしいことですよね。でも、結婚後に思い描いていたイメージと実際が大きく違っていたとしたら……そのショックはかなりのものに。そうならないためには、結婚後も安泰に付き合っていけるよう、前もってやっておくべきことがあるのです。そこで今回は、今の彼氏と結婚したいなら、やっておくべき長続き心理テクニックをご紹介いたします。
■補い合える存在だということをアピールする
心理学において、恋愛の3つの発展段階をSVR理論と言います。第1段階の「出会い」では外見が重視され、第2段階の「恋人関係」では類似性(自分と相手が似ているかどうか)が重視され、第3段階の「結婚関係」では相補性(お互いが補いあえるか)が重視されます。確かに、恋愛している最中においては、自分と似た相手の方が楽しいと感じることが多いでしょう。しかしいざ結婚となると、お互いの至らない部分を補い合い、異なる性格や能力を活かし合うことが重要になるのです。そのため、彼にない自分の特徴をアピールして、自分にない彼の特徴を褒めておくといいでしょう。結婚後のふたりの姿がイメージできるため、安心して付き合っていけるはずです。
■長所だけでなく短所も見せておく
好きな相手には、なるべく自分のいい面を見てほしいものですよね。でも、結婚を意識しているのなら、長所だけを見せようとするのは避けたほうがいいでしょう。心理学では、自分の短所を伝えることで、相手にさらに信頼してもらえることを両面提示と言います。人は、いいところばかり強調されると、本当かどうか疑ってしまうのです。そのため、自分の短所を先に示した上で、それを差し引いてこんなにいいところもあると伝えると、彼はより信頼してくれるように。そのため、長所と短所の両面を提示することが、結婚後にネガティブなギャップを感じさせず、長続きするための方法なのです。結婚前にプレ結婚として同棲するのは、そういう意味では意義のあることだと言えます。
■沈黙や無言の時間を楽しめるふたりになる
付き合っているときは、デート中に沈黙や無言の時間が流れると、少し気まずくなって何とか会話をしようと努力しますよね。確かにコミュニケーションは重要ですが、ときには会話がない時間も大切なのです。実は、話をしているときよりも、沈黙しているときのほうが男女は深い仲になると心理学でも実験結果が出ているほど。結婚生活では、あまりに干渉されたり会話を求められたりすると、距離が近すぎるゆえに鬱陶しいと感じることも少なくありません。そのため、お互い一緒にいて、黙ったままでも不快にならなかったり、居心地がいいと感じさせることが長続きする上で大切なのです。もしも結婚を意識しているなら、特に会話がなくても仲がいい、そんなカップルを目指しましょう。
■未来への目標・共通の敵を認識し合う
恋愛はお互いを見つめ合うもの、結婚は同じ方向を向き合うもの。これは作家サン・テグジュペリの名言ですが、まさに言いえて妙な表現だと言えます。結婚すると、ふたりの関係は共通の目標に対して向かうため、あたかも仲間・共同体のような関係になります。ここで心理学者のヘルブゴールドバーグは仲間とは何かを分類しています。ゴールドバーグによれば仲間意識は3つの段階を経た上で構築されると言います。
第1段階は役に立つ友情。即ち利害関係。
第2段階は目的による友情。共に同じ目的や共通の敵を持つ友情です。
第3段階は損得抜きの友情です。
仲間意識はこの3つを内包した集合体においてつくられます。そのため、結婚後も長続きするためには、共通の目標もしくは敵をつくり認識し合うことが何よりも大切なのです。例えば、結婚〇年目までにはマイホームをつくろう、お互いの両親に認めてもらおうといった、ふたりだけのミッションを共有し合えれば、きっとその絆の深さはかなりのものになるでしょう。
恋愛と結婚において、相手に対して何が変わるかというとそれは責任だと言えます。恋愛においては、お互い責任のない状態で好き合っているだけなのに対し、結婚後は夫婦として互いに扶養する義務が生じます。そうなると、後だしジャンケンのように隠し事をしていると、それだけで信用を失ってしまうことになりかねません。背伸びをせず等身大の自分を見せて、相手と同じ目標を共有できれば、結婚後にまず食い違いが起こることはないでしょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。
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