冷凍するとマズくなる「絶対に冷凍してはいけない野菜」知ってますか?
忙しくても毎日栄養たっぷりのごはんを食べたいときの強い味方といえば「冷凍」!
いろいろな野菜を下ごしらえしてから冷凍する、お肉やお魚に下味をつけてから冷凍する……など、さまざまな冷凍ワザが各地で特集されていますよね。
冷凍って万能なんじゃないかと思って、「そろそろ食べきらないといけないかな?」と思いつつも食べきれない野菜をとりあえず冷凍庫に放り込み、いざ食べようとすると「何コレ!?」となってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
進学や就職などでひとり暮らしを始めたばかりの人も多いこの季節、改めて「冷凍したほうがいい野菜」「冷凍してはいけない野菜」を学び直しましょう。
◆冷凍しないほうがいい野菜
あまり冷凍しないほうがいいのは、レタスなどを筆頭にした葉物野菜です。生野菜として食べる葉もの(たとえば他にはルッコラやベビーリーフ、フリルレタス。きゅうりもおすすめしません)は、基本的にあまり冷凍しないほうが良いです。
冷凍すると野菜の中の水分が凍り、組織や細胞を壊してしまい、ぐにゃっとした水っぽい食感になってしまいます。
ただ、この「冷凍=細胞を壊す」をうまく活用することで、野菜を上手に活用することもできます。
◆冷凍したほうがいい野菜
冷蔵庫に眠らせておくよりは素早く冷凍したほうがいいのは、ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどの劣化が早い野菜です。こういったものは、なるべく新鮮なうちに下茹でして冷凍したほうが美味しくいただけますし、色や食感を保ったまま冷凍保存できます。
下茹では固めにして、小分けにして冷凍しておくと使いやすいです。
大根やれんこん、にんじんなどは、冷凍することで細胞が壊れるので、煮物にするときなどは味がしみ込みやすくなります。
また、みじん切りにした玉ねぎを冷凍してから炒めると、通常の玉ねぎを炒めるよりも早く飴色玉ねぎができるのも、細胞が冷凍によって壊れているからです。
◆野菜を冷凍するときのポイント
野菜を冷凍するときは、できるだけ素早く凍らせることが重要です。
・下茹でしたら、しっかり水分をふき取りましょう。
・空気が入らないようにぴっちりとラップをして、すぐに全体が冷えるように平たく広げましょう。
・このとき、熱伝導の良いアルミバットを使うと、より冷却効果があります。その上からアルミホイルで包むと、さらに早く冷凍できます。
ポイントを押さえることで上手に冷凍できるようになります。冷凍野菜があると、帰りが遅くなってしまいスーパーに行けないときでも料理の幅も広がるもの。是非活用してみてくださいね。
365マーケット 食オタMAGAZINE編集長 藤田久美子さん
野菜ソムリエ、健康マスターエキスパート、健康経営アドバイザーの資格を持ち、食のオタクが集まり食の情報を発信し続ける「365マーケット 食オタMAGAZINE(https://media.365market.jp/)」の編集長を務める。
第5回野菜ソムリエアワードで6万人の中から優勝した経験を持ち、その知識の広さには定評がある。