できる人はやっている、「仕事ができる!」と思わせる心理テクニック
職場や取引先の人に「できる人」だと思われると居心地がいいものですよね。でも、結果を出さなければ、周囲から評価されないかと言えば、そんなことはありません。自分の見せ方によっては、この人はできるという印象を周囲に与えることも可能なのです。そこで今回は、「仕事ができる!と思わせる心理テクニック」をご紹介いたします。
■3秒の力強い握手で精神的に上に立てる
職場やビジネスシーンでの顔合わせなど、生活の中で多々訪れるのはあいさつのシーン。もしもそこで、自分の印象を一気に高めたいなら、自ら相手に握手を求めて、相手の手を3秒間強く握ってみましょう。スウェーデンの精神学者アストロムによると、握手の際に強く握る人は、人づきあいへの抵抗が低く積極的な性格に見られることが多いとされます。そのため、握られた相手はあなたのことを、自分に自信があってできる人だと思ってしまうのです。
■メモを取ることで仕事ができるイメージに
どんなことでもメモを取る、いわゆるメモ魔は実はビジネスシーンでは高評価だとされています。これは仕事上のミスを犯さないためという点もありますが、それ以上に話の最中にメモを取ってみせるという行為が相手に好印象を与える心理テクニックなのです。なぜなら、私はあなたの話をしっかり真剣に聞いていますよ、というメッセージを与えることができるからです。これを心理学ではインタビュー効果と言います。もしもできる人だと思われたいなら、メモを取るクセをつけるといいかもしれません。
■具体的なデータや数字を示すと信用度アップ
仕事ができるイメージを周囲に与えるキーポイントのひとつに、いかにして具体性を示すかというものがあります。パーセンテージや100人中〇人というフレーズなど、数字データを会話の中で出すことができれば、それだけで信頼度はグンと高まります。アメリカのある心理学者の実験によると、数字を入れた文章のほうが説得力があるという結果が出ました。さらにその説得効果は、1週間後にも残っていたとされます。つまり、具体的な数字を織り交ぜて話ができれば、持続的にできる人だと思われると言えるのです。
■1回の結果をほめるより努力している姿勢をほめる
もしもあなたに部下や後輩がいる場合は、ほめる機会もありますよね。そんなとき、あなたの評判も上げる心理テクニックがあります。ワシントン大学の心理学者フランク・スモールの実験によると、仕事の1回の結果をほめるよりも、その人の結果に至るまでのプロセスや努力をほめたほうが、やる気を起こさせることができるとされます。そして、相手はほめてくれた相手に好印象を抱く結果になったそうです。あなたが上司の立場なら、相手の努力をほめるようにしましょう。きっと相手も周囲からも、できる人だと尊敬のまなざしでみられるはず。
できる人だと思われると、周囲からの印象や評価も自ずといいものに変わってくると言えます。しかし、それはあくまで短期的なものかもしれません。結局のところ、中身もそれに見合っていないと、マイナスギャップの効果が生じてしまう恐れも。そのため、これらのテクニックを使う場合は、同時にも励む必要があるかも。そうすることで、名実ともにできる人だというイメージを定着できるでしょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。