「ひとり飯」してる人を「寂しそう」と思う人は2割以下。最新ひとり飯事情
「一緒に食べに行く人がいない」というネガティブな印象を持たれがちな「ひとり飯」ですが、最近はおひとり様でも気軽に行ける飲食店やメニューが増えてきていますよね。中には率先してひとり飯を楽しんでいる人もいるのでは……。
ということで、今回はぐるなびが男女2,625名に行った調査に基づいて、最新ひとり飯事情をご紹介します。
「ひとり飯」見かけても「孤独」感じない8割
まずは「ひとり飯」の経験について。時間を問わず「ひとり飯」の経験がある人は全体の85.4%で、その中で、「率先して『ひとり飯』を選択」している人は全体で46.7%、男性48.6%・女性44.9%でした。
「率先してひとり飯を選択しているかどうか」については年代別にみると、30代が最も高く56.5%、ついで20代が53.9%。一方で「仕方なく」が最も多かったのは60代の68.0%。20~30代の比較的若い世代ではひとり飯はもはや自分から選ぶものとなっていますが、やはり上の世代になるとまだまだそうでもないのかもしれません。
続いて「ひとり飯をしている人をみて『寂しそう』『孤独』と感じることはありますか?」と伺ってみました。
◆「ひとり飯」をしている人をみて「寂しそう」「孤独」と感じることはありますか?
- よくある:2.7%
- たまにある:13.9%
- あまりない:35.6%
- まったくない:47.8%
◆「ひとり飯」が「寂しい」「孤独」と感じたことがある
- よくある:6.2%
- たまにある:26.7%
- あまりない:33.5%
- まったくない:33.6%
「ひとり飯」をしている人を見て「寂しそう」「孤独」などネガティブな印象を感じる人は16.6%と、少数にとどまりました。また、自身が寂しいと感じる割合は全体で32.9%で、男女別では男性29.5%、女性36.2%と女性が上回りました。
また、ひとり飯をしたことがある人に3年前と比べて「ひとり飯」に対する心境の変化があったかどうか尋ねたところ、「抵抗を感じなくなった」割合は男性より女性が高く、ランチ・ディナーそれぞれ約3割となりました。
「抵抗がなくなった」理由の自由回答では「大人になったから」(20代女性)「孤独のグルメを見たから」(30代男性)「ひとりでごはんを食べている人が増えた」(30代女性)などから、「手軽で、短時間で済ませられる」(40代男性)「ひとりの時間が持てるメリットに気がついたから」(40代女性)といったメリットを感じてるコメントも増えているようで、ひとり飯を前向きに捉えている人が多いようでした。
ただ、ランチ帯のひとり飯は抵抗がない人が多いものの、ディナー帯になると、女性は「抵抗あり・どちらかといえばあり」派が過半数。抵抗を感じなくなった人は増えてきているものの、ディナーの時間になるとやっぱり誰かとごはんを食べたい……というのが女性たちの本音なのかも。
ひとり飯のメリットは?
ひとり飯を前向きに捉えている人たちに「ひとり飯のメリット」について伺ってみました。
◆「ひとり飯」をするメリットは何ですか?
【男性】
1位 自分のペースで食べられる:44.2%
2位 気をつかわなくていい:40.4%
3位 手短に食事を済ませられる:40.3%
4位 自分の好きなお店に行ける:37.9%
5位 安い料金で済ませられる:27.2%
【女性】
1位 自分のペースで食べられる:52.6%
2位 気をつかわなくていい49.4%
3位 自分の好きなお店に行ける:48.9%
4位 手短に食事を済ませられる:40.3%
5位 予定の調整をしなくていい:36.7%
「ひとり飯」をするメリットの1位は男女ともに「自分のペースで食べられる」という結果に。2位は「気を使わなくていい」でした。その他、上位の理由では男女に大きな差はありませんでした。男女問わず、同じようにひとり飯を楽しんでいるようです。
ひとり飯で利用するお店は?
ひとり飯と言っても、3食のうちどれを、どこのお店で過ごしているのか気になりますよね。それぞれ伺ってみました。
時間帯では、男女ともに「ランチ」がトップ。男性では次いで「ディナー」47.1%、女性では「カフェタイム」34.1%が入りました。
また、1回に使うひとり飯の予算は全体でランチ1,510円、ディナー2,942円という結果に。ランチでは女性が男性を98円上回り、ディナーでは男性が女性を139円上回りました。
◆「ひとり飯」で利用する飲食店の業態は?
【男性・ランチ】
1位 ラーメン・餃子店:69.7%
2位 そば・うどん屋:68.5%
【男性・ディナー】
1位 ラーメン・餃子店:69.5%
2位 定食屋:61.1%
【女性・ランチ/ディナーともに】
1位 喫茶店・カフェ:(68.5%/50.5%)
2位 ファーストフード(ハンバーガーショップ):(65.8%/49.8%)
男性はがっつりラーメンや定食、女性はカフェやファーストフードと、ひとり飯に男女で同じメリットを感じつつも、利用する飲食店のタイプは異なるようでした!
ちなみに、ひとり飯の中でも抵抗がある業態(ディナー)の男性1位は「フランス料理」、女性1位は「大手居酒屋チェーン」という結果に。こちらの結果も異なるようです。
『おひとりさま』が2005年の流行語大賞にノミネートされてから早13年。かつては「一緒に行く人がいない寂しい人」という印象もあった「ひとり飯」について、もはや寂しさや孤独を感じている人のほうが、むしろ少数派のようです。確かに、自分の好きな物を好きな時間に食べられるなんて、実はすっごく幸せなことなんですよね。これからは変な抵抗を覚えることなく、好きなペースで自分の好きなもの、食べに行きましょ♪(かすみ まりな)
情報提供元:株式会社ぐるなび
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