自分は別れたくないのに…別れ話を切り出されたときの対処法

【自分は別れたくないのに…別れ話を切り出されたときの対処法】


カップル

 

自分は別れたくないと思っているのに、相手から別れ話を切り出された、という経験はありますか?
恋愛においてかなり悲しい場面のひとつかと思いますが、皆さんはどう切り抜けているでしょうか?

今回は心理学的な観点から、この「自分は別れたくないときの別れ話」との向き合い方についてご紹介いたします!

 

■欲求が満たされないときに起きるフラストレーションを知っておく

心理学では実現したい欲求があるのにそれが満たされないことを、「欲求阻止状況」と呼びます。別れたくないのに相手から別れ話を切り出されるのが、まさにこの状況だと言えます。

この「状況が改善されないことで生じる不満」をフラストレーションと呼びます。フラストレーション耐性が高ければ高いほど、別れ話をスムーズに受け入れることができるように。そのためには、彼と徹底的にぶつかり合うことが大切になります。別れてあげるのは大人な対応ですが、どちらかというとしっかり話し合いをした方が、未練が残らないのです。

 

■別れの原因を自分のせいにしないこと

人生に別れはつきものですが、その失敗の受け止め方は人によって異なります。ある事態が生じたとき、その原因をどこに求めるかという概念を「LCC(ローカス・オブ・コントロール)」と言います。これは失敗などを外的環境にあると受け止める「外的統制型」と、失敗を自分の内面に問題があるととらえてしまう「内的統制型」に分けられます。内的統制型のタイプは、別れの原因を自分のせいだと思い込んで責めてしまう傾向にあり、自分を責めることで解決しようとし、なかなか別れを受け入れられません。もしもあなたが別れをすんなり受け入れたいなら、相手のせいにしてしまった方が、気持ちが楽になるかもしれませんよ。

 

■別れ話のストレスを解消するための対処法を知っておく

別れのストレスに苦しめられる人と、笑顔で乗り切れる人の違いはどこにあるのでしょうか。アメリカの心理学者ラザルスは、ストレスに前置きを与えたグループとそうでないグループとでは、前者の方がストレス反応が少ないと結論づけました。

つまり、ストレスとは受け止め方次第で軽減させることが可能なのです。そのためには、日頃から彼の態度に注目しておくことが必要だと言えます。別れのきっかけに繋がる情報を自分なりに知っておけば、いざ別れ話を切り出されたときに、冷静に対処できるのです。

 

■前向きになるためには自尊感情が大切

アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズは、「自尊感情=成功÷願望」という公式を発表しました。例えば、付き合い続けることを成功とするなら、なんとか別れずに済むであろうという思いの強さが強ければ強いほど分母の願望値が高まるので、失敗したときに自尊感情は低くなります。

つまり、ショックの度合いが高まってしまうのです。そのため、別れ話が出た時点で、これはもうだめだと半ば諦めの気持ちを持っていた方が、傷つかずに別れられるのです。前向きになるためには、自分の自尊感情を守ることが大切なのです。

 

実は別れを告げられるというのは、あなたにとってマイナスではなくプラスでもあるのです。いやいや……と思う人もいるかもしれませんが恋人と別れるということは、今のよりよい恋人を探す機会を得たということでもあるわけです。
つまり、別れ話は新たな出会いと等価値なのです。もちろん、その時は悲しい気持ちを抑えられないかもしれませんが、本当は新たな自分に生まれ変わるための卒業式なのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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