Mrs. GREEN APPLE「青と夏」リリース直前インタビュー

■ミセス流曲作りは「台本の読み合わせ」方式


 

――先ほど藤澤さんから話が出ましたが、歌詞について″4人で話し合う″んですね? それは作詞者の大森さんを除く4人?

藤澤 そうです。

大森 役者さんみたいに歌詞の″読み合わせ″をしてるらしいね。

藤澤 4人のLINEグループなんかでやりとりして、「この曲はこういうことを歌っていると感じた」とそれぞれが意見を出して、すり合わせていきます。

――″作詞者本人に確認する前に一度他のメンバーで歌詞の読み合わせを行う″というのはあまり聞いたことのない手法ですが、これはいつ頃から?

藤澤 言われてみると確かに特殊かも。デビュー前から自然にやってますね。

――大森さんからは、「この歌詞はこういう意図で書いている」というような説明をすることはしない?

大森 そうですね。僕がどういう意図で書いたかよりも、聴いた人が感じたことが正解だと思っているので、メンバーにも自分から「こういう意味だよ」とは言わないようにしてます。

藤澤 僕たち4人は、作品をゼロから作るのではなく、元貴が作ったものをさらに広げていくっていう役割だと思ってます。

――こういう作り方のバンドって、ありそうでなかなかないんじゃないかと思います。

大森 そうですね、他所で同じことをやっているバンドは聞いたことないですね。

――そのように歌詞の解釈を丁寧にすり合わせる工程を設けているからこそ、アレンジをまとめていく中で共通の認識のもと進めていけて「ア・プリオリ」のような複雑な曲が実現し、またアンサンブルの一体感につながっているのかと思います。

大森 そうかもしれません。ありがとうございます。

 

Mrs. GREEN APPLE

 

取材・構成:渡辺雅史
撮影:なかむらしんたろう