【ダイエット継続のためにおさえておくべき心理テクニック】
ダイエット、続けてますか? いや、続けられてますか?
仕事が忙しくなってそれどころじゃなくなったとか、体質的に痩せにくいみたいとか、それぞれ思うことはあるかと思いますが、断念してしまう理由の大半はメンタル面だったりしませんか?
そこで今回は、「ダイエット継続のためにおさえておくべき」心理テクニックについてご紹介いたします。
Contents
ダイエット成功の秘訣は“手料理”!?
いくら食べても満足できないという人は“報酬不全症候群”に陥っている可能性があるとされます。これは食べることの満足感が低いため、満足感を得る頃には食べ過ぎてしまっているというもの。
これは自炊よりも手軽な食事を選ぶ人によく見られるとされているので、面倒でも料理をするようにしましょう。食事や食べ物そのものの価値を自分の中で高めるのです。
簡単に手に入るものではなく、苦労して手に入るものほど人は価値を感じるもの。食事に手間暇ををかけることで精神的に満足感が高まり、自然と食べ過ぎが抑えられるのです。
“アメとムチ”の使い分けでメンタルを動かす
アメリカの心理学者スキナーは、パブロフの“条件付け行動”に対して、“オペラント条件付け”を提唱しています。これは何回か偶然が重なったあとに報酬がもらえると、やがて自発的に決められた行動をとるように学習することを指します。
これは教育やリハビリなどにも取り入れられており、ダイエットにも応用可能です。ダイエットを1週間頑張ったら、ご褒美に1日1回好きなものを食べていい、といったルールを設けてみましょう。それが型にハマれば、週に1回の楽しみのためにがんばれるようになるはずです。
上手に“同調行動”を活用してダイエットを成功させる
心理学者ソロモン・アッシュは、人の持つ同調性に関する「アッシュ・同調実験」を行いました。この実験結果によると、人は自分ひとりなら間違いようがない簡単な問題に対しても、周囲の意見や雰囲気に流されて“多数派”に同調してしまうという傾向があります。
これをダイエットに活かすとすれば、好きなものを食べて太るのを気にしない友達とつき合っていると、流されてダイエットの妨げになってしまいます。反対に、ダイエットに関心が高く意志の強い仲間と一緒にいることで、あなた自身も自制心を保つことができるようになるのです。
自分で自分を精神的にコントロールしてみる
“マインドコントロール”と聞くと、そのイメージからあまりいい印象を持たない人も多いかもしれません。おそらく“洗脳”と同義で考えているからだと思います。でも、正しく適切に用いれば自分を調整するテクニックにもなり得るのです。
これをダイエットへ適切に応用するなら、
- 細かく食べるものを指示し、睡眠時間まで計画して行動すること(行動のコントロール)
- その方法に疑問を挟み込む余地がないほど徹底すること(思想のコントロール)
- その生活が自分にとって居心地いいと感じるまで続けること(感情のコントロール)
- 太りやすいものを聞いたり目にしないように、テレビなどの情報を見ない(情報のコントロール)
の4ステップになると言えます。色々やってみて、どうしても難しいと感じる場合は、試してみる価値はあるかもしれません。
【まとめ】
ダイエットは食事と運動のバランスが大切なように、精神的な部分もバランスが大切だと言えます。無理をしたり偏った考え方だと、摂食障害になってしまうことも。あなたの身の回りにも心当たりのある人がいるのではないでしょうか。自分の性格や環境を上手に活用して、リバウンドなく健康美を手に入れたいものですね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。