突然ですが、みなさん自分は理想の上司だと思いますか？ 自信を持って「はい」といえる人は少ないのでは。部下からみる「理想の上司」っていったい何がポイントなのでしょう。
今回は一般社団法人日本能率協会が、新入社員352名に行った「仕事や働くことに対しどのような意識を持っているか」に関するアンケート結果をご紹介します。上司や先輩、という立場の皆様、いくつ当てはまっていますか？
■Q.理想的だと思うのはどのような上司や先輩ですか？
全体のトップ10はコチラ
1位：部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩 33.5％
2位：仕事について丁寧な説明を指導する上司・先輩 33.2％
3位：部下の意見・要望に対し、動いてくれる上司・先輩 29.0％
4位：仕事を任せて見守る上司・先輩 25.9％
5位：言動が一致している上司・先輩 24.4％
6位：仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない上司・先輩 24.1％
7位：リスクを恐れずチャレンジする上司・先輩 20.7％
8位：仕事で成果を上げ、上司から信頼されている上司・先輩 20.2％
9位：仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩 19.9％
10位：場合によっては叱ってくれる上司・先輩 16.2％
「理想的だと思う上司や先輩」について聞いたところ、全体では、「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」(33.5％)、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」(33.2％)、「部下の意見・要望に対し、動いてくれる上司・先輩」(29.0％)がトップ3にあげられました。3つに共通していえることは、やはり「部下のことをきちんと見てくれる人」であるように感じます。右も左も分からない新入社員だと尚のこと、きちんと教えてくれたり、意見を聞いてくれる人がいたらついていきたくなりますよね。
◆男性が思う「理想的な上司」にまつわる意見
「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」(ともに36.1％)、「部下の意見・要望に対し、動いてくれる上司・先輩」(28.2％)がトップ3になりました。全体とざっくり同じですが、女性よりもこれら3つを重視している人が多いようです。
新入社員からしたら仕事の内容はわからないことだらけです。そんな中指導を適当にしたり、質問しづらい雰囲気を作る上司は理想の上司とは言えませんね。逆の意味で考えてみると非常にわかりやすい結果になりました。
◆女性が思う「理想的な上司」にまつわる意見
「部下の意見・要望に対し、動いてくれる上司・先輩」(30.6％)、「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」(27.9％)が最多で、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない上司・先輩」(ともに27.0％)が続きました。トップ3は男性とほとんど変わらない結果になりましたが、「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない上司・先輩」は女性にのみランクインしていました。褒められて嬉しくない人なんていません。特に女性は褒められることは好きであると思います。ちなみに私も褒められて伸びるタイプなのです。上司のみなさん、特に女性部下にはねぎらいの言葉を忘れないようにしてみてください。
また、7位「リスクを恐れずチャレンジする上司・先輩」や、10位「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」なども気になるポイント。新入社員からしたら、これから職場でどんどんチャレンジしていきたいと思うのは当然のことです。そこで上司がリスクを恐れずに挑戦している姿をみたら、一気にあこがれの存在になりますよね。また場合によっては叱ってくれるというのも自分のことをきちんと見てくれていると思います。むやみに感情的に怒ることは部下のモチベーションを下げてしまいますが、的確なアドバイスや正当な理由があった上で適切に叱ってくれる人がいたら、どんどん成長していけそう！
新入社員が考える「理想の上司」。あなたは当てはまるものがありましたか？ 上司のご機嫌をとっていて部下のことをきちんと見てなかったり、仕事に対して熱意がないというのは部下にはバレてしまいます。
「理想の上司」になるためにも、1つ1つの自分の行動を見直してみてはどうでしょうか？ （ほんじょうみゆき）
情報提供元：一般社団法人日本能率協会
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