「年下の社員との接し方」で上司が悩むこと1位は…意外なアレでした
新人の頃、誰もが一度は「上司との接し方」について悩んだことがあると思います。少し上の先輩と円滑にやっていくにはどうしたらいいか、親くらい年の離れた上司とはいったいどう接すればいいのか……誰もが通る道でしょう。
そして、働き始めて数年すると、今度は「自分より年下の社員」との接し方について考える時期がやってくるのではないでしょうか。これまでは下であれば問題がなかったけれど、自分よりさらに下が入ってくると、そうもいられなくなる。
エン・ジャパン株式会社が30歳以上の女性1,215名に行ったアンケートでは、年下社員との接し方で悩んだことのある女性は約6割にも及んでいます。いったいどんなことで悩んでいるのか、そしてどのようなことを心がけているのか……早速見ていきましょう!
約6割の女性が悩んだことがある
「エン派遣」を利用している30歳以上の女性に「職場の年下社員との接し方で悩んだことはありますか?」と尋ねてみました。
Q.職場の年下社員との接し方で悩んだことはありますか?
ある 57%
ない 43%
すると、過半数が悩んだことがあると回答しました。
「叱るのが苦手」が大きな理由
Q.【悩んだことがある方】年下社員と接する上で、どんな悩みがありますか?
【全体】
叱るのが苦手 47%
ジェネレーションギャップを感じる 39%
何を話していいかわからない 36%
嫌われないか心配 24%
パワハラにならないか心配 19%
褒めるのが苦手 12%
後輩の相手をする余裕がない 10%
その他 12%
そう、最も多かったのは「叱るのが苦手」という回答。特に30代ではほぼ半数が回答しました。後輩の側からしても「叱られるのはイヤだなぁ」ですが、上司の立場でも「叱るのは苦手だなぁ」というのが本音。しかし、仕事ではときに叱る必要も出てくる……難しい問題ですよね。
30代と40代以上で回答を分けてみると、30代は「叱るのが苦手」が1位の一方、40代以上では「ジェネレーションギャップを感じる」が1位となりました。年が離れていればいるほど、それぞれの世代で当たり前とされていることが異なるため、何が当たり前かを確認するところがなかなか手間がかかりますよね。
みんな、どうやって年下と接している?
Q.年下社員とうまく付き合うコツは何だと思いますか?
【全体】
良い所を褒める 72%
プライベートにはあまり踏み込まない 45%
優しく接する 36%
業務の効率的な進め方を教える 36%
叱るべきときはしっかり叱る 29%
あまり教えず自分で考える時間を与える 12%
プライベートで食事など積極的に誘う 7%
その他 8%
「褒めて伸ばす」と「仕事は仕事、プライベートはプライベートで分ける」が、二大気を配っているポイントのようです。
約7割が回答し、ダントツで第1位に輝いた「良いところを褒める」を回答した方からは「気持ちよく仕事に向きあってほしい」「良いところに目を向けるほうがお互いに良好な関係を築けると思う」など温かい声が寄せられました。確かに褒めてもらえると、「あ、私こういうことが得意なんだ」とグングンやる気が出てきますものね。
そして第2位は「プライベートにはあまり踏み込まない」。会社の人とは公私ともに深く関わることが多かったのはひと昔前で、基本的には「ある程度の距離感を保つべき」「自分から話してくるまであえてプライベートに関わることは聞かないようにしている」という意見が中心。「プライベートで食事など積極的に誘う」と回答した方が約7%にとどまったことを考えると、ますます仕事とプライベートは完全に別、という考えが進んでいきそうです。
そして同率36%で3位となったのは「優しく接する」「業務の効率的な進め方を教える」。
「質問しやすいと思ってもらうことで、後輩がひとりで悩むのを防げる」「作業のスピードが上がった方が仕事を楽しめるから」などの声が多くありました。おそらく自分自身が若手だった頃に「こんな先輩がいたらいいのになぁ」と思った先輩像をそのまま実行している、といった感じでしょうか。そんな先輩が会社にひとりいると、だいぶありがたい存在ですよね。
優しさや気遣いが感じられる結果となっていますね。このコツを参考に、より尊敬される素敵な先輩にを目指してみてはいかがでしょうか♪(中川瑞月)
情報提供元/エン・ジャパン株式会社