理想の上司ってどんな人だと思いますか? イメージはいろいろ浮かびますが、「いつもテキパキ仕事をこなし、早く帰ってプライベートを充実させている」そんな上司はどうでしょうか?
リクルートマネジメントソリューションズが行った【理想の上司に関する意識調査】によると、仕事だけでなく社外活動を充実させている、そんな「ボス充上司」を支持する部下が増えているようです。
▼趣味や副業を充実させる、魅力的な「ボス充上司」とは?
「ボス充上司」とは、社外活動を充実させて生活を楽しんでいる上司のこと。たとえば趣味、副業、勉強、セミナー参加、ボランティア活動などの他、家族との時間を大切にすることもここでは「社外活動」の一環にあたります。
アンケート調査の結果を見ると、ボス充上司に魅力を感じる人はベテランよりもむしろ若手社員に多いことが分かります。
【Q】仕事一筋の「仕事人間」「会社人間」な上司よりも、社外活動が充実している方が、人間的にも魅力があると思う(YES・NO)
この問いに「YES」と答えた人の割合を見てみると……
若手(20代一般社員)…40.2%
ベテラン(40〜50代管理職)…32.3%
ご覧のとおり、ベテランからは3割程度の支持に留まるボス充上司ですが、20代の若手部下にあたる層からは4割を超える支持を得ています。「仕事だけでなくプライベートも充実させる上司」の姿は、若い部下たちにとってより魅力的に見えているようです。
▼若手部下の多くが支持するボス充、ただし「条件」が?
ちなみにその印象は、「社外活動の内容」によっても少し変化します。
【Q】上司が社外活動を行うことについて、どのような考えをお持ちですか?
・勉強会参加やビジネススクールへの通学等、上司の学びにつながるものであればよい…若手40.2%(ベテラン33.9%)
・育児や介護等、上司の家族にかかわることならよい…若手40.2%(ベテラン33.9%)
・上司の生活の充実に繋がるのであればかまわない…若手33.0%(ベテラン27.4%)
と、上司の「学び」「家族」「生活の充実」に繋がる社外活動を支持する人は、ベテランよりも若手に多いことが分かりました。一方ベテラン側が若手より多く支持しているのは、
・仕事や職場にプラスの効果がもたらされるのであれば、良いことである…ベテラン40.3%(若手38.1%)
という項目のみ。若手とベテランの間にあるイメージの差が浮き彫りになっています。
ただし、「自分や職場の業務に支障をきたすようであれば、やめてほしい」と答えた若手も約3割います。ボス充上司を支持するにしても「あくまでも仕事はきちんとした上で」というのが重要なポイントであることが伝わってきます。
▼理想の上司は「早く帰る」「人間の幅が広い」人物
ではベテラン・若手双方にとっての「理想の上司(管理職)」とは、具体的にどんな人なのでしょうか? 対になるふたつの人物像を提示してどちらが理想に近いか選んでもらった結果が、こちらです。
【Q】あなたが考える「理想的な上司(管理職)」は、A、Bどちらの特徴を持つ人物ですか?
・仕事は生活の中心というより「生活の一部」な上司…若手75.3%(ベテラン54.8%)
・遅くまで仕事をしているより「早く帰る」上司…若手75.3%(ベテラン58.1%)
・仕事での専門性が高いより「人間的な幅が広い」上司…若手60.8%(ベテラン45.2%)
結果を見る限り若い部下にとって「理想の上司」とは、仕事はきちんとこなしつつも「生活の一部」と割り切り、早く帰って自分や家族の時間を大切にしている、人間的な幅が広い人物である様子。そんな上司の元でなら、部下ものびのび働けそうですね。
人生に多様性を求める人が増えているこの時代。理想の上司のイメージも、大きく変化を遂げているようです。
(豊島オリカ)
情報提供元:リクルートマネジメントソリューションズ
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