そろそろ夏に向けて水着のリサーチ始めませんか? ……なんて言ったら、それはまだ早すぎると思いますか?
いえいえ、そんなことはありません。ファッション業界では2〜3シーズン先のトレンドがすでに動いているところ。
楽天市場のトレンドハンターとして活躍し日々消費者のさまざまなデータを分析している清水淳さんにお話を伺っていると、今年の水着トレンド、見えてきました。
▼注目すべきは「バックシャン」の流行
清水さんがまず着目したのは、2017年に流行したレディースファッションの数々。中でもとりわけ気になったのが【バックシャン・スタイル】の流行です。
★よく聞く「バックシャン」って、どういう意味?【意外と知らないファッション用語】
バックリボン、バックボタン、バッククロス……。洋服をまるで前後逆に着ているようなデザインのトップス、街でもたくさん見かけましたね。
▼みんなやってるあの◯◯が、ブームに貢献?
後ろ姿が素敵に見えるバックシャン・スタイル。この流行にはさまざまな理由が考えられますが、清水さんは「インスタをはじめとするSNSブームの影響も大きいのではないか」と分析しています。
その理由は次の2つ。
◆理由1「顔出しナシで可愛く撮れる」
SNSにアップした写真は、全世界に向けて公開されます。不特定多数に自分の顔を晒すのはさすがに怖い……と感じる女性も多いでしょう。
後ろ姿が可愛い服を着ていれば、顔出しをしなくても充分インパクトのある素敵な写真を撮りやすいもの。バックシャン・ブームは「インスタ映えを意識しつつプライバシーも守りたい」そんな女性の願いをしっかり叶えてくれると言えます。
◆理由2「撮影者とコミュニケーションできる」
自分の背中は、“自撮り”がなかなか難しい部位。ということは、その場にいる誰かに撮ってもらうことになります。たいていは一緒にいる友達や恋人に撮影してもらうケースが多いのではないでしょうか。
後ろ姿の撮影中に友達と「その服可愛い!」「背中そんなふうになってるんだ? 素敵!」と褒めたり褒められたりする機会が生まれたかもしれません。
「SNS映えするだけでなく、後ろ姿の撮影時にもお互い楽しくコミュニケーションがとれます。消費者心理のそんな側面もブームの火付けに一役買ったように感じます」と清水さん。
ちなみに2017年は、シャツやプルオーバーといった普段着だけでなく、浴衣の“造り帯”についても例年以上に売れ行きが伸びました。造り帯とは、最初から形ができていて着付けの際に結ぶ必要がない帯のこと。シンプルな形より少しゴージャスな形の造り帯が好まれており、ここにもバックシャン・スタイルがトレンドとして影響しているようです。
▼2018年夏トレンド水着=やっぱり◯◯スタイル
こうしたことを踏まえた上で、清水さんが考える2018年夏の水着のトレンドはやっぱり……!?
「ずばり、背中が目を引く【バックシャンな水着】です」
背中にリボンのついたバックリボン型、ちらりと見える素肌がセクシーなバッククロス型など、背中に一癖あるデザインが人気を集めるのではないかとの予測を頂きました!
まだまだ続きそうなバックシャン・ブーム。今年の夏はあなたも水着で「後ろ姿美人」を目指してみませんか?
(豊島オリカ)
取材協力:楽天市場トレンドハンター 清水淳氏
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モデル撮影/石山貴史 スタイリスト/奥冨思誉里(@shiyoo1225) ヘア&メイク/菊池かずみ(P-cott/@kikku726) モデル/堀田茜(@akanehotta) ディレクション/石黒千晶
水着画像提供 ハヤシビジネス
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