女子が買う男モノ、男子が買う美容モノ…最近「男女逆転アイテム」がバカ売れしてる理由

2017年秋冬、街角ではマニッシュアイテムが流行しました。

マニッシュとは「男性のような」という意味。女性が男性の装いを取り入れるファッションスタイルのことです。
グレンチェック、大きめジャケット、ローファーなど、元々は男性向けのアイテムですが、「着てみると可愛い！」と愛用する女性も多いですよね。

こうした「男女逆転アイテム」、女性だけではなく、男性のほうにもブームがきているようです。

そのアイテムが持つ一般的なイメージとは逆の性別の方に愛されている、ちょっと意外なアイテムについて、楽天市場のトレンドハンターとして活躍し、日々消費者のさまざまなデータを分析している清水淳さんに伺いました。

▼男女逆転その1「化粧品」

2017年、男子がひそかにたくさん買ったアイテム、それは……

男性向けの化粧品！

清水さんいわく「とくに男性向けの化粧水・乳液がかなり売れています。スキンケアに気を遣う男性は明らかに増えていますね。」

おお、もしかしてお肌スベスベ・もちもちを目指す男子が増えつつあるってことでしょうか？

「すね毛を剃るために除毛クリームを買う男性も、急激に増えています」と、清水さん。

すね毛フェチの女性にとっては悲しみでいっぱいのニュースですが、これにはちゃんとした理由があるようです。

「ここ数年、オシャレな男子の間ではアンクル丈のパンツが流行中です。とくに今年の春夏は、フルレングスのパンツをロールアップしてくるぶしを見せる着こなしも人気がありました。
脚を見せるファッションを楽しむために、すね毛をきれいに剃りたい男性が急増したのが実情でしょう」

フェチの女性がいる一方、男性のすね毛処理がきちんとされていると「嬉しい♡」と感じる女性も少なくありません。女子の声が大きくなればなるほど、除毛クリームを買う男性は増え続けそうですね。

男子が気にしているのは、すね毛だけではありません。体型と健康をキープするために、なんと「ランチは野菜だけ」という男性も急増中なのです。男性＝体毛モジャモジャで大食い、なんてイメージはすでに時代遅れなのかもしれません。

ネイルサロンを利用する男性も増えています。これは営業職の男性が多い様子。指先をきれいにして清潔感をキープする目的で定期的に通う人もいます。

施術内容は女性よりもシンプルな人が多く、甘皮を処理したり、透明なマニキュアを塗ったりといった基礎的なケアが主流です。爪って結構目につきやすい部分ですから、それだけでもぐっと印象が良くなりますよね。

一方、女性に売れている男女逆転アイテムもあります。たとえば、五本指のおじさんソックス。

「五本指でも可愛い柄物なら過去にも売れていましたが、最近は室内用に無地の白いソックスを買う女性が増えています。ヘルシー志向は男女問わずトレンドですね」

……わかります、私も持ってます（解放感がすごいんですよ！）。

もう一つ注目したい売れ筋アイテムが、ダンベルやプロテインなどの筋トレグッズです。
「これはインスタで『#筋肉女子』のハッシュタグが流行るなど、筋肉をきれいに見せたい女性が増えている影響でしょう」と、清水さん。

ちなみに清水さんの予想では、「今年は腹筋を割りたい女子が目立ちましたが、2018年は“お尻をきれいに見せる”ブームが到来しそうです。というのも女優さんやタレントさんをはじめ、インスタで鍛えたかっこいいお尻を自撮りしてアップする女性が増えているんです」とのこと。

芸能人発のムーブメントが一般女性に拡大するのは、珍しいことではありません。いち早くトレンドに乗りたい女子は、今からお尻を鍛えておくといいかも！（豊島オリカ）

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