冬なのに「花火・浴衣・水着」が意外に売れてる!プロに聞いた理由が想像の斜め上だった

花火や浴衣は夏にしか売れない、と思い込んでいませんか? じつはそれらのアイテム、冬にもかなり売れるんです。

花火に浴衣、水着、アイス……。「え、どうして!?」と思わず二度見したくなる【冬の意外な売れ筋商品】の数々。
それらが冬に売れる理由を、楽天市場のトレンドハンターとして活躍し、日々消費者のさまざまなデータを分析している清水淳さんにこっそり教えて頂きました♪

【冬なのに夏の風物詩「花火・浴衣・水着」が意外に売れてる!プロに聞いた理由が想像の斜め上だった】

▼その1 「花火」が冬に売れるワケ


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(c)Shutterstock.com

花火といえば夏の風物詩ですよね? でもじつは冬にもかなり売れています。いったいなぜ?

……答えはなんと、【パーティグッズ】【キャンプグッズ】としての需要!

冬はイベントの多い季節。忘年会、新年会、野外フェスなど、さまざまなシーンで花火が盛り上げ役になります。フェスの野外会場で打ち上げられるだけでなく、レストランで料理の上に乗せて飾るなど、室内で使う花火も最近どんどん普及しています。ネット通販で気軽に買えるので、ホームパーティで取り入れることもできるんです。

さらに「今冬はキャンプグッズの売れ行きが伸び、それに伴う形で花火の売上も伸びました」と清水さん。冬のキャンプシーンで花火を楽しむ人が増えているのかもしれません。キャンプの夜にみんなで花火、テンションUP間違いなしですね!

 

▼その2 「浴衣」が冬に売れるワケ


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こちらも夏の定番というイメージが圧倒的な浴衣。でも浴衣は冬にもかなり売れます。とくに2017年の冬は例年以上に売れたとのこと。どうしてでしょうか?

「子ども用の浴衣はお遊戯会の定番アイテムとして、大人用の浴衣は忘年会の余興や学生さんの学芸会アイテムとして、冬に必要とされる場面が意外と多いんです」

なるほど。とくに2017年の冬は忘年会の余興として、大ヒット映画『君の名は』の劇中にある浴衣シーンを再現する人が増えて、浴衣業界は大忙しだったのだとか。読者の中にも「そういえば」と頷く人がいそうです。

 

▼その3 「水着」が冬に売れるワケ


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どう考えても季節外れな「水着」ですが、なんとこれも冬に売れるんです。その理由は他でもない【バカンス需要】。

年末年始の連休にハワイやグアム、沖縄といった暖かい所へ出かける人は多いもの。今年の冬は、それに加えて「ナイトプール」も大流行しています。
冬だけど、暖かい海でめいっぱい遊ぶ。ホテルのプールでフォトジェニックな夜景をバックに、お洒落に過ごす。そんな予定ができれば自然と「新しい水着欲しいなぁ」となるのも納得です。

 

▼その4 「アイス」が冬に売れるワケ


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面白いことに、冬のアイスの売上は北に行くほどグーンと伸びます。いちばん伸びるのは北海道と東北地方。寒い地域に行けば行くほど冷たいアイスが売れるなんて、ちょっと不思議ですね。

「じつはこれらの地域、冬の厳しい寒さを乗りきるために【暖かい家を建てる技術】が非常に発達しているんです。冷気がしっかり遮断された室内は、冬でもポカポカ。ときには暑いくらいなんですね」

清水さんによれば、人が購買意欲をそそられるのは気温そのものより「気温差」を感じたときなんだとか。寒い屋外から暖かい室内に入ると、「アイス食べたい」と思うのは、意外と自然な流れのようです!

 

▼その5 「うなぎ」が冬に売れるワケ


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うなぎといえば、土用の丑の日=夏に食べるものというイメージがあります。ですが、うなぎも冬に売れます。その理由、想像つきますか?

うなぎには、なんと【お歳暮需要】があるんです。「12月は身体が疲れる時期なので、うなぎは人気が高いんですよ」と清水さん。年末を中心に、やや高級路線の贈答用のうなぎが例年ドカンと売れます。
同じ理由で、栄養ドリンクやエナジードリンクのセットも売上を伸ばすそう。皆さまお身体お大事に!

 

▼その6 「マンゴー」が冬に売れるワケ


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フルーツには旬があります。一般的にマンゴーの旬は春ですが、オフシーズンの冬にもかなり売れるんです。

その理由は、花火と同じく【パーティ需要】。レストランやホームパーティでマンゴーが出てきたら、皆さん「わー!」っとびっくりして盛り上がりますよね。SNS映えもバッチリの気軽なサプライズとして、マンゴーはひそかな人気者なんだそう。
「クリスマスやバレンタインといった季節イベントも重なる冬は、家庭でもお店でも工場でもマンゴーの需要が増えます」と清水さん。
ホスト側が用意するだけでなく、お土産として持参しても喜ばれそうですね♪

 

生産も流通も進歩しているこの時代。季節外れの意外な売れ筋アイテムはこれからもまだまだ出現しそうです!

(豊島オリカ)

取材協力:楽天市場トレンドハンター 清水淳氏

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