フィギュアスケートの「フリップ」とか「ルッツ」とか、正直どう違うの?もう迷わない!ジャンプの種類

フィギュアスケーター
(c)shutterstock

 

本日12/7から4夜連続で、フィギュアスケートの国際大会・ISUグランプリファイナルが開催されます!
ハイレベルな入賞争いに息を呑まされますが、試合のTV中継があるたび楽しみに観ているという人でも、技の見分けがつくという人はそう多くないのではないでしょうか。

そこでこちらの記事では、演技の花形であるジャンプの種類の見分け方を簡潔にまとめました。
中継が始まる前にチェックして、観戦をより楽しめるようにしておきましょう!

 

■はじめに


以下、ジャンプ直前まで体重を乗せる「滑る足」とジャンプの瞬間の「踏み切る足」を軸に見分け方を解説しますが、解説はすべて選手が右利きの場合です。
左利きの場合は左右が丸ごと逆になります。
また、右利きの場合、回転はすべて反時計回りです(左利きの場合は時計回り)。

滑る足は足を体の内側に傾けて外側エッジに体重を乗せる場合とその逆の内側エッジの場合で区別されることがあり、
踏み切る足は氷を足の裏で蹴る「エッジ」爪先で蹴る「トウ」かの2種類があります。

それでは、具体的な見分け方の解説に移ります!

 

 

 

■アクセル


滑る足:足(側エッジ)
踏み切る足:足(エッジ

まずは最も難易度が高いとされているアクセル。
ですが、見分けるのは一番簡単です。「前向きに跳んだらアクセル!」と覚えておきましょう。
ただし着氷は後ろ向き。これは、他のすべてのジャンプにも共通します。

実際にその場で跳んでみてもらえるとわかると思いますが、アクセルは前を向いて跳んで後ろ向きに着氷するので、回転数は必ず「◯回転半」
「3回転半ってなんか中途半端だな」と感じたことがあるかもしれませんが、ジャンプの特性上どうしてもこうなるものなのです。

 

 

■ルッツ


滑る足:足(側エッジ)
踏み切る足:足(トウ

アクセルの次に難しいとされるのがこのルッツ。というのも、ルッツは全ジャンプの中で唯一滑ってきた軌道と反対回りに踏み切るので、滑走の勢いをジャンプに活かしづらいのです。

見分けるポイントは、踏み切る直前に左足をぐっと体の内側に入れることと、滑走の勢いが活かしづらいため長めに後ろ向きのまま助走をとる選手が多いこと。ただ、そうでない選手の場合はフリップとかなり見分けづらいです!
ただし、このあたりはビデオ判定に頼ることも多い部分なので、TV画面から見分けるのはかなり難しいものだそうです。

 

 

フリップ


滑る足:足(側エッジ)
踏み切る足:足(トウ) 
ルッツと同じく左足で滑って右足で跳ぶので、見分けるのがとても難しいのがこのフリップ。左足内側のエッジに乗り、右のトウをついて跳びます。
見分けるポイントは、フリップとは対象的に前向きに滑ってきて踏み切る直前にぱっと後ろ向きになって跳ぶ選手が多いこと。

 

 

ループ


滑る足:足(側エッジ)
踏み切る足:足(エッジ
右足で滑って右足で踏み切る唯一のジャンプがこのループ。
左足を少し前に出して、滑ってきた勢いを活かして踏み切ります。
よく似たトウループと見分けるポイントは、左のつま先(トウ)を氷につかずに右足の力だけで跳んでいるかどうか。 

 

サルコウ


滑る足:足(側エッジ)
踏み切る足:足(エッジ

左足で滑ってきて左足で踏み切るところはアクセルと同じ。アクセルを後ろ向きに跳ぶのがサルコウ、と覚えておきましょう。
踏み切る直前に右足を前に振り上げる選手が多いのも見分けるポイントです。

 

 

■トウループ


滑る足:足(側エッジ)
踏み切る足:足(トウ

ループにトウでの踏み切りを加えたジャンプ。
右足外側エッジで滑り、左足のトウをついて踏み切ります。最も滑走の勢いを活かしやすいジャンプと言われることも多く、観客からするととても自然な回転に見えます。

 

 

以上、6種類のジャンプの解説でした。
ぜひ試合前にチェックして、家族や友達と一緒にジャンプの種類を見極めながら観戦を楽しんでください!
(霧崎まい)

 

 

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