最近少し過ごしやすい気温になりましたね。暑くてだるかった「夏バテ」の季節も終わって嬉しい!と思っていましたが、意外と周りに、「体調が良くない」という方、多くないですか?
もしかしたらそれ、「秋バテ」かもしれませんよ?
ということで今回は、女性の健康力向上を通した社会の活性化への貢献を目指す「ウーマンウェルネス研究会」が20代~50代の男女858人に調査した「秋バテについて」の結果をご紹介します!
■秋に不調を感じたことはありますか?
【女性】
はい 41.1%
いいえ 58.8%
【男性】
はい 36.7%
いいえ 63.4%
バテるのは夏だけかと思いきや、女性は4割、男性は3人に1人は秋に不調を感じていたようです。そういえばなんとなくだるい、重い……と思っていたかも。季節の変わり目だからこそ自分の体調をコントロールできない、なんてこともありがちですよね。
では、実際に秋に不調を感じていた人はどんな不調を感じていたのでしょうか?
■昨年秋に感じた不調はなんですか?
1位:だるさ・倦怠感 63.8%
2位:疲れがとれない 63.2%
3位:首・肩のこり 42.8%
4位:頭痛 32.6%
5位:集中力低下 30.2%
1位は「だるさ・倦怠感」、2位は「疲れがとれない」でした。私自身も秋の不調は長期休み明けだからなのかなと思っていましたが、そうではないのかもしれません。
近年この「秋バテ」が増えているのだとか。今年は残暑が続くといわれているので、例年よりも多く「秋バテ」する人が増えることが予想されています。バテないようにするためにも、しっかり対策をすることが大事です。
ということで、疲れのタイプ別に分けて、「秋バテ」の原因と対策をご紹介します!
■あなたの「秋バテ」の原因をチェック!
秋バテの原因は3タイプあるとのこと。今回は日本初の「冷え症外来」を開設し、多くの方の冷え症の診断と治療にあたってきた医学博士の渡邉賀子先生による「秋バテ対策」をご紹介します!
まずはあなたの秋バテ危険度・タイプを診断しましょう。
A.胃腸疲れ
□冷たい飲み物や食べ物が好き
□早食い・ガブ飲みをしがち
□油っこいものや塩辛いものをとることが多い
B.冷房疲れ
□冷房の効いた部屋で過ごす時間が長い
□冷房の効いた部屋と暑い屋外を行き来することが多い
□サンダル・ノースリーブなど肌を出す服装が多い
C.暑さ疲れ
□外を出歩くことが多い
□暑さで寝苦しく感じる
□夏前から具合が悪く、秋になっても続いている
これらの項目の中で、最もチェックの数が多いものがあなたの秋バテタイプです。そして、これらの中で3つ以上チェックがあると、「秋バテ」の危険性大です。
【それ、もしかして「秋バテ」かも?今すぐできる簡単な対策法】
■全タイプ共通・秋バテ対策
1.炭酸入浴で疲労回復。
普段はシャワーのみ……という方も、基本に立ち返って湯船につかりましょう。理想的な入浴は、38℃~40℃のお湯に10分程度浸かることですが、「ちょっと面倒」という方などは、「シャンプー後のトリートメントの間に湯船に入る」→「体を洗ってからまたお湯に入る」など、分割しながらでもトータルで約10分お湯に入ると、無理なく体をあたためて血行を促進し、疲労を回復することができます。また、この際に炭酸ガス入りの入浴剤を使うと、末梢の神経を拡張し血めぐりが良くなるため、36~38℃程度のお湯でも良くなり、ほてらず入浴できます。
最近では、継続的な炭酸入浴により酸化ストレス度(心身のストレスなどから発生する活性酸素によるストレス疲労)が低減するという研究結果も報告されています!
2.食で「秋バテ」解消するならコレ!
最近人気のパクチーをはじめとした香味野菜や、山椒などの香辛料には、食欲を増し、気を巡らせる働きがあるので積極的に取り入れましょう。
また、「お鍋」は、冬の定番料理というイメージが強いですが、さまざまな食材をバランス良く手軽にとれて体もあたたまるため、「ちょっと不調かな?」というときには非常におすすめ。
■タイプ別・対策と注意すべきポイント
A.胃腸疲れタイプ
食欲不振、胃もたれ、便秘・下痢・疲労感などの症状が出る「胃腸疲れ」タイプは、冷たいものや油っこいものの摂りすぎや暴飲暴食によって、胃腸の機能が低下することが主な原因です。
とにかく「体を中からあたためる・胃腸に負担をかけない」行動を心がけましょう。たとえば、氷の入った飲み物は最初の1杯だけに抑えるのがおすすめ。また、食事面では胃腸の働きを良くしてくれる「山椒」が胃腸疲れタイプにはぴったり。上手に取り入れましょう。温熱シート等を使ってお腹を温めるのも胃腸を活発にしてくれます。
B.冷房疲れタイプ
冷え、首・肩のコリ、頭痛、ほてり、疲労感、足のむくみや痛みなどの症状が出る「冷房疲れ」タイプ。冷房による冷えと室内外の温度差ストレスが原因となっているこちらのタイプの方は、いつでも自分で体温調整ができるようにパンツスタイルを選んだり、靴下を履いて足元からあたためたり、、また「ちょっと寒いかな?」というときにすぐに使える羽織ものやストール等を活用しましょう。
また、冷房で冷えた体は外から温めることが重要。ぬるめの炭酸入浴で芯から温まるのもオススメ。
C.暑さ疲れタイプ
だるさ・倦怠感、食欲不振、疲労感などの症状が出る「暑さ疲れ」タイプ。もともと体力がない人に多く、暑さや紫外線、湿度によってダメージによって蓄積されることが原因。こちらのタイプの方は、まずは睡眠をしっかりとり、疲れをためないことが大切です。
睡眠前にホットアイマスクや蒸しタオルを使い、目元を10分程度温めるとリラックスできてスムーズに入眠できます。
タイプさえ分かっていればわりと簡単な対策ばかり♪
「なんだか体調が良くない……」という方、是非試してみてくださいね♪(こぐれみき)
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