これまでに数々紹介してきた「意外と読めない漢字」シリーズ。「美人局」、「忽ち」、「拗らせ」、「巣窟」、「月極」、「続柄」、「一段落」などなど、「よく知っている単語なのに、意外と読めない」ものって、思ったより結構あるものです。
本日はある国名のクイズです。
たとえばイタリアなら「伊太利亜」、ドイツなら「独逸」など、それぞれの国によって漢字表記がありますよね。この2つのようにわかりやすいものならいいのですが、中にはパッと見ただけではわからないものもあったりして……。そう、今日はそんな「ある国」にまつわるクイズです。
「葡萄牙」って、どこの国のことか、知っていますか?
女性60名に聞いてみたところ、このような結果に。
正解! 23%
間違い… 32%
わからない…(無回答含む) 45%
正答率は20%少々。思ったより少々高めでした。
多かった誤答としてはこちら。
「ブルガリア」(5票)…「勃牙利」です。おそらく「葡萄牙……ぶどうきば……“ぶ”がつく国……ブルガリア?」という思考回路だったのではないでしょうか。
「フランス」(3票)…「仏蘭西」です。「葡萄……ワインの国……?」という思考回路と推察されます。
「ブラジル」(2票)…「伯剌西爾」です。これもブルガリア同様「ぶ」から来ていそう。
他にも「アルジェリア(阿爾及)」、「イタリア(伊太利亜)」、「エジプト(埃及)」、「シンガポール(新嘉坡)」、「タイ(泰)」、「ベルギー(白耳義)」などの誤答がありました。
それではわからないという方のためにいくつかヒントを出していきましょう。
・国旗はコチラ。
おしゃれですね。
・わりと有名な街+ここで作られている名産品の写真がコチラ。
さらにヒントを付け加えると「ポートワイン」です。
ものすごくヒントを出すと、この街の名前は、「葡萄牙」北部にある都市、ポルト。
ここまで来たら、あっ! とわかった方も多いのではないでしょうか。
そう、答えは……
ヨーロッパに位置する、ポルトガル!
ついでにさらりと解説すると、日本とポルトガルは、非常に深い繋がりがある国。
歴史の授業で、種子島にポルトガルの船が到来し、ヨーロッパから日本へ鉄砲が伝わった……なんてこと、習いませんでした? そこから南蛮貿易を行ったとか、完全に日本語として定着している「かるた」「金平糖」「じょうろ」「天ぷら」などの語源はポルトガル語だという説がある……などなど、思い返すといろいろありますね。
次回の漢字クイズもお楽しみに♪(樋口ゆき)
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