実はよく使う言葉なのに意外と読めない。「敲く」って読めますか?

「敲く」って何と読む?


同じ意味でも複数の漢字表記がある日本語ってけっこうありますよね。その中には意外なものも含まれています。たとえば、思いがけない物事に出会って普段の落ち着きを失うことを意味する「周章てる」や、力を貸すことを意味する「扶ける」、充実して勢いが盛んであることを意味する「揮う」など。

そんな「意外な漢字表記を持つ言葉」から、本日チャレンジしていただくお題はこちら!

「敲く」

これ、何と読むか分かりますか? 「推敲」でおなじみの漢字ですが、送り仮名がつくと意外と読めないですよね。ということで、まずはヒントを元に考えてみましょう。

 

■ここでヒント!

小学館デジタル大辞泉によると、「敲く」の意味は次のとおりです。(一部抜粋)

  1. 手や道具を用いて打つ。また、続けて、あるいは何度も打つ。「ハエを―く」「肩を―く」
  2. 打って音を出す。「手を―いて呼ぶ」「太鼓を―く」
  3. 強く打つ。なぐる。ぶつ。「棒で―く」「尻を―く」
  4. さかんに当たる。雨・風が打ちつける。「窓を―く雨」
  5. 魚肉を包丁で打つようにして細かく切ったり柔らかくしたりする。「アジを―く」
  6. 攻撃を加えて相手を負かす。やっつける。「敵の精鋭を―く」「出はなを―く」
  7. 厳しく仕込む。鍛える。「新弟子のうちに―いておく」
  8. 相手の言論・文章などを徹底的に批判する。強く非難する。「新聞に―かれる」
  9. 相手の考えを聞いたり、ようすを探ったりする。打診する。「先方の意向を―く」
  10. 値段をまけさせる。値切る。買いたたく。「二束三文に―いて買う」
  11. すっかり使ってしまう。はたく。「財布の底を―く」
  12. さかんに、またいろいろに言う。「むだ口を―く」「陰口を―く」
  13. 教えを請うためにたずねる。「師の門を―く」

たくさんの意味がありますが、あれ? と何かに気がついた人も多いのではないでしょうか。特に1~3の意味は日常的によく使いますが、あの言葉と同じなんです。

ちなみに、答えは「○○く」とひらがな3文字です! 「ハエを○○く」「手を○○く」「太鼓を○○く」…といった使い方をする3文字の言葉、もうお分かりですよね? では正解を見てみましょう。

 

■正解は、こちら!

「敲く」の読み方、正解は「たたく」でした。普段は「叩く」と書くことが多いですが、このような表記もあるようです。意味もたくさんあるので混乱しないよう、この機会にしっかりと覚えておきましょう♪

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