漫画好きの高杉真宙。原作のある役を演じる時に心がけていること

┃『PとJK』の撮影で函館に1か月滞在。共演者・西畑大吾とはラブラブ?

●撮影のほとんどを函館で行っていたそうですが、滞在中にいろんなところに行かれたようですね。

高杉 函館は観光できる場所がたくさん集まっていて、時間もあったのでいろいろ観光してきました。函館山に2回も登ったりして、いろんな楽しみ方があって満喫しましたね。

 

●函館山に2回も登ったのですか?

高杉 一回はひとりで行って、もう一回は西畑大吾くんと一緒に行きました。五稜郭も一緒に行ったんですけど、(滞在場所から)ちょっと離れていたので路線バスを使ったり、冒険をしているみたいでした。知らない土地でバスや電車に乗ったりするのは緊張するんですけど、そういうのに乗る過程も面白かったですし、五稜郭をどんなふうに造ったんだろうというのを考えるとワクワクしたり。そういうのも含めて五稜郭は好きな場所なんです。

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●資料には「西畑さんとラブラブだった」という感じに書かれていましたが、どういうきっかけで距離が縮まったのですか?

高杉 僕は人見知りなので、あまりグイグイいけなかったんですけど、西畑大吾くんはフレンドリーで話もしやすくて、徐々に仲よくなっていった感じです。仲よくなってからはいろんなところに行きました。函館山や五稜郭のほかに、ごはんも何回か食べに行ったりして。僕、撮影中に20歳の誕生日を迎えたんですけど、大吾くんが、僕の部屋に来て歌を歌ってくれて、プレゼントもくれたんです(笑)。「こんなかっこいいことしてくれる人いるんだ!」って。20歳で同い年なんですけど、僕はそういうことができないので、大吾くんってキラキラした人で、すごくかっこいいなと思いました。

 

●高杉さんはオフの日にあまり外に出ないとおっしゃっていましたが、函館ではかなり冒険されていて、そうさせる何かがあったのですか?

高杉 僕、知らない土地で散歩するのが好きなんです。道に迷ったら迷ったで大変なこともあるんですけど、それもいいかなって。知らない土地で電車やバスに乗るのが好きで、地方に行くと出歩くことが多いです。ただ、今回の撮影では函館に1か月間ずっと滞在していたので、漫画がかなりの数になって大変でした(笑)。

 

●漫画はどこに行くにも欠かせないアイテム?

高杉 欠かせないですね。30冊に近いぐらいあったので、大きいトランクを持って行ったのに入りきらなくて、宅配便で送っちゃいました(笑)。

 

●本作ではケンカのシーンもありますが、撮影中にハプニングはありませんでしたか?

高杉 ハプニングは特になかったです。ただ、最後のシーンのアクションは、現場に行ってからセリフを言いながらやることが決まったんですけど、それは大変でしたね。……あ、ハプニングありました! こういう取材中にいろいろ思い出すんです。僕あまり記憶の容量がなくて……古いパソコンみたいな感じ(笑)。最後のほうに不良の子たちが逃げ出して追いかけるシーンがあるんですけど、床に照明機材の蛍光灯が置いてあって、それを踏んで割っちゃったんです。“バリーン!”って。踏んだだけで、ケガはしてないんですけど、申し訳ないな……って。

 

┃高杉真宙が高校時代に“やりのこしたこと”は「勉強」。苦手な教科は…

●高杉さんが演じられた大神平助は、実は、人の温かさも感じられる役なのかなと思ったのですが、最近、人の温かさやありがたさを感じた瞬間はありますか?

高杉 相談された時です。僕、相談ってわりと大変なことだと思うんです。相談事を話すって、相手を信用しているからこそだから、相談されたら「この人は僕のことを信じてくれてるんだな」って思えるし、それでどうにかしたいって思いますよね。それに僕も相談しようと思える相手になるんです。そういうことで温かさを感じますね。僕は性格上、仲がよくても相談をせずひとりで解決しちゃうので、それができる相手ってなかなか少ないと思います。

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高杉さんのお気に入りのシーンは? 「カコ(土屋太鳳さん)と「友だち」と言って握手するシーンです。そこはすごくシンプルですごく好きです。背景も全部含めて、素敵だなきれいだなって思いますし、大神が初めて友だちができたというのも印象的なシーンでした」(高杉真宙)

 

●今回高校生の役でクラスの友情も描かれていますが、高杉さん自身の友情を感じられるエピソードを教えてもらえませんか?

高杉 僕は、仕事をしていたので高校時代は文化祭などにはなかなか参加できない時もあったんですが、普段はアホなことばっかりやってました(笑)。この間、友だちと自転車で鎌倉まで行ってきたんです。表参道から往復93キロぐらいあって、本当にキツくて「二度と行かない」と思ったんですけど、その時はちょっと友情を感じました(笑)。鎌倉に行きたかった理由は特になかったんですけど、「自転車でどこかに行こう。遠出がいいからとりあえず鎌倉」って。鎌倉まで余裕で行けたらその先まで行ってみようかという話にもなったんですけど、行きに6時間、帰りも5時間ぐらいかかったんです。けっこうはちゃめちゃな自転車の旅でしたね(笑)。

 

●それは思い出深いエピソードですね(笑)。文化祭に参加できない時もあったということですが、それ以外で高校時代にやりのこしたことはありますか?

高杉 ありがちですが、勉強しておけばよかったって思います。学生の頃って、大人に「勉強したほうがいいよ」と言われますよね。大人になってから勉強したくなるとか言われてたんですけど、「またまた~! 勉強したくなるわけないよ」と思ってたんです(笑)。でもいまになって「もうちょっとちゃんとしてたらよかった」と、あのとき大人の人たちが言ってたのは本当だったんだって。

 

●過ぎてからわかることですよね。特に苦手だった授業はありますか?

高杉 僕は英語が苦手でした。実は、英語の教科書を残してたんですよ、僕。もしかしたら……と思って。本当に残しておいてよかった!って(笑)。ただ、見直せる状況にはあるけど全然開いてないんです。単語帳もあるんですよ。僕「やるやる」と言ってやってないことがけっこうあるんです(笑)。

 

●最後に、完成した作品を観ていかがでしたか?

高杉 廣木監督は、現場で台本が変わることがあるので、僕がいないシーンがどうなってるのか、どんなふうに仕上がっているんだろうって気になってたんです。やっぱりすごく変わっていて「こんなふうに撮ってたんだ」というのが多かったので、楽しんでみることができました。あと、最後のシーンがすごい撮り方をしたって、噂に聞いていたんですね。僕がいないシーンなので、実際に観て「なんだその撮り方!」って。出たかったのはもちろんありますけど(笑)。

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インタビュー後の撮影中、高杉さんが大好きだという“BUMP OF CHICKEN”の曲から、2016年を表す一曲を選んでもらうと、こんな返事が。「もともとBUMP OF CHICKENさんの静かめな曲が好きですが、最近よく聞くのは『大我慢大会』。でも2016年を表す曲だと……『ダイヤモンド』かな。悩んだり転んでも、2017年に向けて頑張ろうって感じで」と、高杉さん。

本作では、悩みながらも徐々に周囲と打ち溶けていく大神平助を通して、いままでにはない“新たな高杉真宙”が見られるはず。ぜひ注目を!(さとうのりこ)

映画『PとJK』
2017年3月25日(土)全国ロードショー

[出演]亀梨和也、土屋太鳳、高杉真宙、玉城ティナ、西畑大吾(関西ジャニーズ Jr.)/村上淳、ともさかりえ、大政絢、田口トモロヲ
[監督]廣木隆一
[脚本]吉川菜美
[原作]三次マキ『PとJK』(講談社「別冊フレンド」連載)
(C)2017「PとJK」製作委員会

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