“警察官と女子高生の年の差結婚”を描いた人気少女コミック『PとJK』を実写映画化! 主演の警察官・功太役に恋愛映画初主演となる亀梨和也さん、ヒロイン・女子高生のカコ役には土屋太鳳さんをキャスティング。
話題作を多数手掛けるヒットメーカー・廣木隆一監督がメガホンを取り、仕事に真面目な警察官・功太とピュアで真っ直ぐな女子高生・カコが、“周りには絶対内緒の秘密の恋“というドキドキ感が散りばめられた、最高にハッピーでピュアな感動ラブストーリーです。
本作で、ケガを負わせてからカコを気にかける同級生の不良生徒、大神平助を演じた高杉真宙さん。聞けば、“金髪の不良”という役どころにかなり苦労した様子。
漫画好きで、普段から「恋愛少女漫画も読む」という高杉さんのロングインタビューをお届けします。
┃漫画好きの高杉真宙。原作のある役を演じる時に心がけていること
●本作の廣木隆一監督は、いろんな方が「一緒に仕事をしたい」と言っていますが、今回一緒に作品を撮られてみて何か印象に残ることはありましたか?
高杉真宙さん(以下、高杉) 本読みで最初にお会いしたのですが、僕と西畑大吾くんと玉城ティナさんの3人で本を読んだ時、僕は、僕が思っていた“大神”を演じたんですけど、本読みの段階から「違う、もう1回」ということが何回もあって(笑)。監督の思っていた大神平助じゃなかったみたいなんです。それから3日後ぐらいに、もう一度、僕ひとりだけ呼ばれました。本読みの時に悔しかったというか「やばいな」と思ったので、どうにかして監督にOKをもらえるように、本読みの時にダメだと言われたこと……「もっと不良っぽく」つくらなきゃいけないんだなと感じたので、監督のおっしゃってたことを思い出しながら、3日後に挑みました。撮影では監督はわりと自由にやらせてくださったので、大神をすごく楽しく演じさせていただきました。監督は、絶対にカメラの横でみながらスタートとカットをかけるので、監督がOKならOKなんだって信じられるたというか。最初にダメダメというのがあったからこそ、監督の出すOKが信じられたんです。廣木監督とは、もう一度ご一緒したいなと思います。
●髪の毛は、どの段階に染められたのですか?
高杉 最初の本読みでは染めてなくて、2回目の時、役の色とは違う色で染めて行きました。自分の中で、雰囲気からもっと不良っぽくしたほうがいいのかもというのがあったので。もともと漫画原作のファンで、大神平助は自分としてはそこまで不良っぽくないなと思っていたんです。それもあって、自分でつくった大神はあまり不良っぽくなかったんですけど、台本が成り立つようにキャラクターをつくらなきゃいけないので、監督に言われた「不良っぽく」というのを強めにしてみたという感じです。
●廣木監督と仕事をしてみて、「これならOKが出るかも」というコツみたいなものをつかめましたか?
高杉 いや、わからないです(笑)。撮影中は精一杯がむしゃらにやってたので、もしまた現場でお会いしたら「ダメダメ」って言われるのかもしれないです(笑)。
●役柄的に、普通なら涙がこぼれるような場面でも、いまは感情を出してはいけないというようなことはありませんでしたか?
高杉 僕は今回、複雑で一本通ってる役だったので、感情はもっていきやすかったです。ただ、どこで大神は泣くのかな……感情を見せるかな……ここは絶対に我慢するかも。気持ちを悟られないようにするけど、思わず泣いちゃうのかな……とか、そこの塩梅が難しかったです。でも、「やりすぎちゃったかな」と思ったことが、「もっとやっていいよ」と言われた時は嬉しかったですね。
●本作は漫画原作ですが、キャラクターを実写化するにあたり、原作に近づけて演じようという気持ちが働くことはありますか?
高杉 自分自身漫画が好きなので、原作ファンの方たちの気持ちもわかるんです。だから、そのキャラクターを演じるのが自分でいいのかなと思ったり、他にもっとぴったりな人がいるんじゃないかなと思ったりすることはあります。それでもやっぱり自分に役をいただいたことは嬉しいですし、そうであればどうにか役に近づけたいという気持ちがすごく働きます。原作があるのでそれに近づけたいとも思うのですが、その前に、台本という“教科書”があって、その台本が成り立つようにキャラクターがつくられているんですね。漫画とは違う部分が出てくることもあるのですが、まずは台本にあるキャラクターをつくって、漫画で埋められるところは埋めて……という形で、その役に近づけたいなって思いながら演じています。