『仮面ライダー』出身の小澤廉。“2.5次元俳優”と呼ばれることに「誇り」

ミュージカル『薄桜鬼』や『あんさんぶるスターズ』、舞台『ダイヤのA The LIVE』や『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』など、2.5次元の舞台を中心に活躍中の俳優・小澤廉さん。

現在、2017年1月スタートのドラマ『男水!』(5月には同作品の舞台も上演)にも出演中の彼にロングインタビューを敢行。

前半は、2月23日に発売するフォトブック『月刊 小澤廉×小林裕和』の撮影秘話を中心にお届けしましたが、後半は、小澤さんの子ども時代の話、そして「2.5次元舞台」のこと、「2.5次元俳優」と呼ばれることについて、赤裸々に語ってくれました。

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◆“2.5次元俳優”小澤廉・独占ロングインタビュー後編

┃泣きながらサッカー部を諦め、ダンス部へ。それが芸能界で生きる岐路に

Woman Insight編集部(以下、WI) プライベートについて少しお聞きしたいのですが、小澤さんはどんな子どもでしたか?

小澤廉さん(以下、小澤) 母親が習い事をさせることに熱心で、学校以外での休みが少なかったです。いちばん嫌だったのが“魔の木曜日”(笑)。学校が終わってから習い事が4つもあったんですよ。学校が終わって真っ先に「公文」に行って、その後にサッカー、そしてピアノを習いに行って、最後はプール。だから、仮病を使う時ってほとんど木曜でした。ピアノは、幼稚園の年中から小学4年ぐらいまで習っていて、発表会にも出ていたりしてたのに、いまは全く弾けなくなっちゃって……弾けるのは「猫ふんじゃった」ぐらい(笑)。「練習を続けないとすぐに忘れちゃうよ」って先生に言われてたけど、辞めたら本当にできなくなっちゃってました(笑)。

 

WI 一週間、何かしら習い事をしていたんですか?

小澤 やってました。でもいま、芸能界で仕事をする上で役立っていることがいっぱいあるんです。水泳ももちろんそうですし、公文をやっていたおかげで頭の回転が早くなったし。この仕事って、トークやアイディアをパンッ!と出さないと置いて行かれるところがあるので、そういう意味では教育熱心な母親のおかげで助けられたなって思います。僕が芸能界で仕事ができているきっかけは『仮面ライダー鎧武/ガイム』に出られたからなんですけど、最初にダンスバトルから始まったんですね。僕、高校生の時、最初はサッカー部に入りたかったけど部費がとても高くて、家計的に無理だということになって、顧問の先生に泣きながら「諦めます」と伝えたことがありました。そしたらダンス部の先生が「部費は要らないからうちに来なさい」と誘ってくれて、それでダンスの道を選びました。中学の頃から芸能の仕事に興味あったけど、普通に大学までいって4年で卒業して。だけどやっぱり「芸能界に入りたい」という気持ちが諦められなくて、周りの友だちが就活し始めた時期に事務所に入り、いまこの仕事をしている感じです。

 

WI 芸能界に入るきっかけは、スカウトだったんですよね?

小澤 はい。事務所の人にスカウトされて、3か月後に、「レッスンから」とお願いしました。そしたら、事務所に入って2~3か月後くらいに『仮面ライダー鎧武/ガイム』のオーディションに受かったんです。最初は信じられなかったです。この業界に入ってまだ2~3か月なのに『仮面ライダー』に出られるなんて「ありえない!」という感じでした。事務所のみんなが後押ししてくれたからこそだし、高校の時にダンスをやっていてよかったと思いました。家が貧乏でサッカー部を辞めなくちゃいけなかったこともありますけど、結果、ダンス部に入れて、それがいまの仕事につながるために決められた道だったのかなって。