お得に資産運用ができちゃう!NISAと確定拠出年金を要チェック!

みなさん、「NISA」や「確定拠出年金(iDeCo)」という言葉、最近よく耳にしませんか?

前回の記事では、投資といってもいろんな種類があることをご説明しましたが、どんな投資をしても利益が出ると当然ながら税金がかかってしまいます。

でもこれらの制度を利用することで、その負担を減らすことができるんです!

少額から始めようと思っている投資初心者の方には、投資にかかるもの以外の費用が減るのはありがたいですよね。

今回はそんな投資をするにあたって、利用するとお得な制度を2つ簡単にご説明していきます♪

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◆どうせ投資するならお得な投資方法を利用しよう!

【1】NISA

・NISAってなに?

NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、株式や投資信託などの投資を行った際にその運用益や配当金への課税を一定金額まで非課税とする制度です。

普通なら20%かかる税金が非課税となると、かなりのお得ですよね。

また、年間の上限は120万円。1度120万円の投資をしたから来年はできないというわけではなく、この120万という非課税枠は毎年使えるものとなります。

注意しなければいけないのが、この120万円というのは投資(買付)金額だということです。利益が120万円までなら非課税というわけではなく、120万円で買い付けた投資の商品に対する儲けが非課税になるよ~という制度です。

 

・気を付けないといけないポイントって?

NISAの非課税期間は、投資した年から最大で5年間。この期間をこえた際には、その投資の商品を税金のかかる一般の口座へ移行するか、翌年の非課税枠120万円を利用して持ちなおすこともできます。

非課税枠の繰越はできないということにも注意が必要。今年は50万円しか投資しなかったから、残りの70万円分は来年に使おう!ということができないのです。めいっぱい利用したいと思っている方は、しっかりと使い切りましょう。

さらに、NISAを利用した口座を開設できる期間は、2023年までとなっています。なんだかんだあと7年。あっという間に終わってしまいます。

最後に、NISAを利用していると損失が出た場合のデメリットが発生する可能性があります。普通の投資(特定口座・普通口座を利用した)なら確定申告をすると、投資で損をした分を3年間繰り越して税金を減らすことができるのですが、NISAでは損を繰り越すことができません。

また、普通の投資ではすることのできる損益通算も×。通常なら2つ以上の口座で投資をしていても、損をしているものがあればそれと利益がでているものを相殺して、税金のかかる利益を減らすことができるのですが、NISAとそれ以外の投資の口座をもっている場合は、その2つで利益と損失を相殺することはできないのです。

 

・NISAを実際始めるには?

…といったような注意事項はありつつも、やっぱりお得なNISA。そんな大金はかけられないけど、ちょっと投資してみようと思うといった方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

実際に始めるのはとても簡単!NISAを取り扱っている証券会社でNISA口座を作り、そこで投資をはじめるだけ

投資初心者の方はまずはNISAを利用して少額投資をしてみるのがいいかもしれません。期間限定のものなので、早く始めるのが得です!

取り扱っている投資の商品や手数料などの細かいことは各証券会社によって異なるので、よくチェックして自分にあったところを探してみてくださいね♪

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【2】確定拠出年金

・確定拠出年金ってなに?

確定拠出年金とは、みなさんが普段払っている年金とは別に、掛金を積み立てて金融商品を運用し、60歳以降に受け取ますよというプラスアルファのような年金制度。毎月の掛金は5,000円からで、公務員や会社員、主婦や自営業の方も利用することができます。

会社員なら普通の年金は毎月お給料から天引きされて自分からなにかするということはないですが、確定拠出年金は証券会社や商品を自分で選ぶことができるのが大きなポイントの一つです。

そして注目すべきは節税効果です。第一に毎月の掛金が全額が所得控除となり、年間で数万円の節税効果がある場合も。また、普通の投資の場合運用した際にでた利益に対しても課税がされるところ、確定拠出年金では運用益がかかりません。年金として受け取る際にも受取方法が選べ、受取方法によっては非課税だったり控除を受けることもできます。

 

・ここに注意!

確定拠出年金で何より忘れてはならないのは、60歳まで引き出すことができないということ。一度始めたら60歳までは原則引き出すことはできないので、利益がでたからすぐに引き出すという事ができません。

また、元本保証のものもありますが、そうでない商品で運用した場合、損をする可能性もあります。年金とはいえ自己責任の投資と考えた方がいいでしょう。

運用には手数料がかかります。掛金が5,000円だとしても2000円程度の手数料がかかるので、少額で始めようとしている方にはちょっと負担が大きいかもしれません。

 

・確定拠出年金を実際始めるには?

こちらもNISA同様、確定拠出年金を取り扱っている証券会社で確定拠出年金の申し込みをすることで始めることができます。商品も証券会社によってさまざまなのも一緒なので、それぞれの証券会社が取り扱っている商品をしっかりとチェックしましょう。

確定拠出年金は、今の税金を減らせるメリットはありますが、実際は60歳まで受け取ることができないので、老後のための貯金の一つと考えるのがいいかもしれません。

節税効果については、こちらのサイトで自分の年収や年齢でどのくらいの効果があるのかシミュレーションができるので、ぜひ一度やってみてください!

 

2つの違ったお得な投資の制度をご紹介していきましたが、投資で利益を得ることができる以外のメリットがあったとしても、もちろん運用の方法によっては損をすることもあります。

いきなり始めるのではなく、きちんと勉強してから始めるようにしてくださいね。

そしてお得な投資の制度を利用して、ぜひ自分の資産状況にあった投資にチャレンジしてみてください♪(横川楓)

★横川楓プロフィール&「横川楓のマネー入門」一覧

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