女性の保険に関する疑問「そもそも入るべき?」「何に入れば?」美人FPが解説!

◆保険の基礎知識!「生命保険」と「医療保険」の違いって何?

きっとみなさんがよく耳にするのは「生命保険」という言葉の方だと思いますが、実際に私たちの生活に身近な保険といえば「医療保険」です。
「生命保険」は保険に加入している人が死亡した場合に保険金が支払われるもので、「死亡保険」という呼ばれた方もします。
一方、「医療保険」は病気・けがによる入院時などに保険金を支払われます。基本的に健康保険に加入していれば医療費は3割負担で済みますが、さらに医療費が高額になった場合、その一部が返ってくる高額療養費制度という公的保障制度があります。高額医療費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。その高額療養費制度でおさえきれない部分を保険金として受け取れるのが「医療保険」です。

「生命保険」は保険に加入している自分がもし病気やけがで死亡してしまった場合に家族が保険金を受け取れるという遺族のための保険で、医療保険は病気やけがになった場合に公的保障でおさえきれない医療費をカバーしてくれるという自分のための保険になっているんです。

◆出産や子宮の病気など、気になる女性特有の保障は?

では、医療保険は女性特有の病気などにどれだけ対応しているのでしょうか。
保険の商品にもよりますが(基本的にはすべて各保険会社の商品の内容によるということをまずは念頭においてくださいね!)、乳がんや子宮がん、子宮筋腫、子宮内膜症など、たいていの女性特有の病気は医療保険の対象になっています。

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また、女性なら備えておきたい出産に対しての保障ですが、自然分娩の場合は国民健康保険は給付の対象にならず、医療保険も一部をのぞいてほとんどの保険が対象になりません。しかし、帝王切開や吸引分娩のような異常分娩の場合、国民健康保険の対象になることはもちろん、医療保険も対象となります。

いまや5人に1人の赤ちゃんが帝王切開で生まれてくるそうですが、帝王切開はだいたい60万円前後とかなりの費用がかかるため、万が一のことを考えて自分が加入しようと思っている・または加入している医療保険が、帝王切開の保障対象となる医療保険かどうかチェックしておきましょう。