真木よう子、「必死でウグイスのフォローしてました(笑)」【二階堂ふみ&真木よう子インタビュー前編】

WI 完成した映像を観て、どんなお気持ちでしたか?

二階堂 やっぱり感無量といいますか……高校生の頃から思い続けていた作品が、こうやって本当に映像になったんだなっていう事と、儚いけどものすごく愛嬌があって趣のある映画に仕上がったので、すごくいい娯楽映画ができたなって思いました。

真木 いい文学小説を1ページ1ページめくって読んでいるような作品だなぁって思いましたね。だからこそなのか、高良くんが演じた芥川龍之介っていうのが、数シーンでしたが、すごく印象に残るシーンであって、すごく(気分が)あがります。すごいなぁと思います。

WI そういう世界観を表すうえで、衣装だったりロケ地が、すごくハマっていたなと思うんですが、おふたりが印象に残っている事ってありますか?

二階堂 澤田石さんが手がけた衣装が、ものすごくキャラクターを作るうえで支えになったというか……やっぱり目に見えるものですので、すごく助けになっていました。ロケ地もすごく良い環境で。緑が多くて縁側があるお家だったりとか、近辺の街もすごく静かで、高いビルがあまりないので、すごく空が広くて……。まるで犀星さんも同じ風景を見ていたのかなぁ……と思わせる現場だったので、そういうところが映画の空気としてマッチしていたんじゃないかなと思います。

真木 印象に残っているのは、ゆり子が初めて水の中にジャバンって入ったあと流れていく……というシーンを撮影するときに、照明部がすごく大変そうだったんですよ! 桜のところまで行って、照明をパッと明るくするんですが、明るくするとウグイスが朝だと間違えて鳴き出すんです。で、録音部が「ウグイス黙らせろ!」って(笑)。そのやり取りをすごく覚えています(笑)。私は録音部と照明部に「(ウグイスは)朝だと間違えているんですよ」って必死でウグイスのフォローしてました(笑)。

蜜のあわれ,真木よう子,二階堂ふみ

真木さんの “ウグイスのフォロー” 話に、一同爆笑! あのシーンにそんな裏話があったなんて(笑)。後編では、おふたりが女優としてお互いをどう思っているのかなどについてのお話もお聞きしました。映画『蜜のあわれ』は4月1日(金)より全国公開します。(白鳥優香)

 

【物語】

赤子(二階堂ふみ)は、ある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。 「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」 「僕もとうとう金魚と寝ることになったか――」 奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく――。 そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて……。

原作:室生犀星「蜜のあわれ」 監督:石井岳龍  脚本:港岳彦

出演:二階堂ふみ 大杉漣 真木よう子
韓英恵 上田耕一 渋川清彦 高良健吾/永瀬正敏

http://mitsunoaware.com

 

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